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素直な新人は好きですか?

2019.04.03

私は研修講師がメインの仕事ですが、人事関連全般の支援もしています。

人事部応援団、みたい。

採用や教育、評価制度設計など、人材開発に関することは何でも一緒に汗をかきながらお手伝いしています。

新卒採用のシーズンになると、現場の管理職の方からよく聞くのが「素直な子がいいよね」という言葉。

勿論私の前職でもいやっちゅーほど聞きました。(別に嫌ではない)

じゃあ、素直ってなんでしょうね?と聞くと結構答えはバラバラだったりします。

 

本日3日間の新人研修の初日だったのですが、本日の参加者(新人)はまさに「素直な子達」でした。

新人ですからできないことも分かっていないこともたくさんあります。

その都度私に指摘をされるのです。小姑みたいに。

 

でもね。彼らの素晴らしいのは指摘をきちんとメモを取り、そして必ず修正してくるのです。

挨拶の声。返事の声。椅子をきちんと戻す。言葉遣い。時間管理。

一日中私は笑顔で指摘をしていましたがきちんと応えてくれる。

うーーん。ほんまに素直ないい子達やな~。と思っていました。それで上述の素直な子がいいよね、というセリフも思い出しました。

 

でもね。じゃあ、素直な子が入ってくれたらその子は伸びるのか?活躍するのか?といわれると答えは、No、です。

 

本日私は彼らに沢山のフィードバックをしました。

そして彼らの行動をそのまま観察し、変化があれば変化があったこともフィードバックしています。

勿論変わっていなくてイマイチなら「イマイチだよね」とフィードバックを重ねていきます。

何が言いたいかというと、素直な子、という新人の素質に頼ったらだめですよ、ということ。

素直に変化しようとしている子達だからこそ、後追いをしてフィードバックを重ねないといけない。

そもそも、先に私がフィードバックをしているから、変化があるのです。

つまり、指摘を「Give」しないとだめですよ、ということです。上司や先輩が。

じゃないとやってもやらんでもいっしょやん、となって腐っていくわけです。

 

フィードバックは英訳すると「Feedback」です。Feedは直訳するとえさを与える。

つまり、何かを与えることで変化がBackされる。ということ。

ここ、大事なところです。

 

まず、Give、しましょうね、ということです。

褒めたり注意をGiveしないと変化はありません。

素直さ、という資質に頼るのは他責なのです。

 

そもそも仕事ってGiveから始まりますよね?

結局育成も原則通り、ということです。