【読了】『駆け出しマネージャーの成長論』
2019.12.22
やっと仕事が落ち着いたので読書週間。
本書にもあるけど、マネージャーになる準備って結構何もなく飛び込むケースが多い。
いきなり海にぶち込まれて「頑張って泳いでね」的な。
勿論それまでに泳ぎ方は教わっていないケースが多い。良くて先輩マネージャーの泳ぎ方を見ているくらい。
そして何が起こるか?
我流で泳ぐ。下手すればおぼれてしまう。
私自身課長になった時に感じたことは、仕事の幅も深さも一気に変わったな、ということ。
一緒に仕事をする人のジャンルも広がり、苦手な人とも付き合わないといけない。
コントロールできることは勿論増えるが同じようにコントロールできないことも増える。
そんな新任マネージャーには是非お勧めしたい本書。
タイトルにもある7つの課題は、①部下育成、②目標咀嚼、③政治交渉、④多様な人材活用、⑤意思決定、⑥マインド維持、⑦プレマネバランス(プレーヤー業務とマネージャー業務のバランス)。
それまでの仕事内容で上記7つのなかの得意不得意は人それぞれだと思います。
ただ、これらはプレーヤーからマネージャーにトランジションするタイミングで身に着けないといけない「スキル」だということ。
つまり、DNAとか先天的なものではないので、後付けでいいから身に着けないといけない。
よく「個性を活かして」とかいうけど、それはこれらを担保してからの話。
何故なら、これらがしっかりと出来ていないと、チームで成果が出ないから。
プレーヤーは個人戦だけどマネージャーは団体戦。
私は前職で課長になった時は、このトランジションが結構なだらかにやってきました。
準備期間があったわけではないけど、そもそもそのつもりで仕事していたし、新卒の部下が増えパートさんが増え、年上の部下ができ、仕事内容も毎年増えていく。
勿論楽ではありませんでしたが、部長や社長と対話の時間が多めにとれていたため、何を期待されているのか?これが明確だったのですべきこともまあまあクリアでした。(できているかどうかは別)
今はフラットな組織が増えたのでいきなりマネージャーになる人も多いでしょう。
そういった意味で考えると会社はやはりその変化に対応できるように支援をしないといけない。
そう考えると私は今管理職向けの研修ばかりやっていますが、そこへの危機感の高さも同じように感じます。
見よう見まねでマネジメントはできない。
もっと言えばマネジメントにはリーダーシップも必要なので、自分自身を磨き続けないと無理。
でも逆に言えば成長の機会ともいえる。
このタイミングをみんなが楽しめるよう支援することも私の大事な仕事です。