もっすごい具体的なマネジメント手法が書かれています。

飲食店の話でしょ?では到底終わらない。

管理職の部下との向き合い方、育て方が本当に余すところなく具体的に書かれています。

未来食堂はカウンターだけの定食屋。

メニューは日替わりのみ。社員は店主だけ。

そして「まかないさん」と言われる人が働いている。

「まかないさん」は1食分の賄を食べられる代わりに50分働く、というもの。

毎日誰が来るかわからない。(勿論1日2名という予約制にしているが)来るか来ないかもわからない。

スキルはバラバラ。超素人の可能性もある。

そんな「まかないさん」をいかに戦力化するか?

そこには仕組みづくりがあった。

管理職として本当に共感したのは「だれでもできる仕事にする」こと。

この仕組みづくりが徹底している。

要するに能力がある人を集めよう、なんて気はそもそもない。

参加のハードルをとことん下げ、でも、来てよかったな、とプチ達成感をもって帰ってもらうことでファンになってもらい、また「まかないさん」としてやってくる。

指示の出し方の工夫や教えるのではなく、「一緒にやる」ことで主体的に参加させる。

人がミスを犯したら誰でもそのミスをしないようにやり方を変える。

などなど、世の中のマネージャーに必要な視点が惜しげもなく書いてある。

 

そんな中店主の小林さんはリーダーなので「空気」にこだわる。

良い空気を創る。

そしてまず自分が良い空気を創る。

リーダーの空気以上にチームの空気は良くならない。

ところどころに彼女のストイックさや、リーダーとしての矜持が見て取れる。

 

これ、世の中の管理職の皆さん。絶対に読んだ方が良いです!