土曜日にある会社でOJT指導者向けの研修に登壇していました。
参加者4名。主事(係長級)に昇格された方が対象とのこと。
元々研修というカルチャーがない会社さん。(基本先輩の背中を見て育て、的なあらっぽい風土)
でも、それはまずいということで昨年より継続的に研修を実施されています。
ただ、そんな風土で育ってきた方々なので、研修へのモチベーションは「極めて」低い。嫌々参加されているのが鬼のように伝わってきます。
まあ、それくらいで怯む森川ではないのですが、その時ナイスな声掛けがありました。
管理部長の方が会議室に来られ、休憩時間中に何故その参加者を招聘したのか、を具体的に話してくださいました。
多分人望も厚い方なのでしょう。4人がとても素直に聴いていたのが印象的でした。
勿論これだけですぐに何が変わるわけではありません。
でも、何故、なんのために、が分からないと人間はモチベーション落ちて当たりまえ。
そして人望のある人に言われれば効果もてきめんです。
結構このプロセスをすっ飛ばして「とにかく研修さえすれば」的な組織は少なくありません。
それくらいわかっているだろう、と思いたくもなりますが、通知など渡しても「伝わっていなければ」意味はありません。
以前私が人事の仕事をしている時、「後継者育成制度」というのを創りました。
選抜された45人を2年半にわたり研修やOJTで鍛えまくる、というものです。
その時もホテルでキックオフMTGを開催。そこでCEOやCFOからの期待を伝えてもらい、さらにその後のパーティでもお偉いさん方たちと個別にコミュニケーションをとってもらいました。
期待値を伝えられて嫌な気持ちになる人は少ないですし、何より意味や目的を理解すればモチベートはかかります。会社の本気度も伝わった、はず。
その時も研修慣れしていない人ばかりでしたが、ものすごいモチベーションで一発目の「7つの習慣」研修に参加されていたのは今でもよく覚えています。
人間はつくづく感情で動く生き物です。
だからこそ、納得感は本当に大事。
そのひと手間が、アイラブユー、なのだと思います。
こんにちは。
clear kyoto代表の森川です。
部下育成をするときによく、「厳しく育てる」とか「褒めて伸ばす」とか言いますが、どっちかじゃなくて、両方とも大事です。
でも、どちらもマネジメントスキルなので、後天的に、後付けで身に着けることができるものでもありますので、難しく構えてほしくないと思います。
「褒めるのが苦手」という方は意外と少なくありません。
今日はそんな褒める、の小さなコツをお伝えします。
本当に小さいですよ。驚かないでくださいね。
それは、、、
小さく褒める
と、いうこと。
これだけです。
ただ、一個だけ大事なことは「目に見えた行動」を小さく褒める、ということ。
例えば、大きな声であいさつした部下がいたら、
「お、挨拶の声大きくていいね!」
例えば、人知れず給湯室のコーヒーメーカーを拭いている社員がいたら
「コーヒーメーカーきれいにしてくれてるんや。助かるよ。」
例えばお客様と電話している時必ず電話の向こうの相手にお辞儀をしている部下をみたら、
「そのお辞儀、相手に伝わってるよ。」
とか。
めっさ小さなことです。でも、こんな声掛けを日常的にすることで部下の行動の「当たり前のレベル」が上がっていきます。
褒める目的って、別にモチベーションを上げることではありません。
「良い行動を習慣化すること」が褒める目的です。
つまり、それっていいね、と相手に気づかせてあげることで「これっていいんだ」と気づきを促しそれが当たり前の習慣になるのです。
上記の3つの例、目に見えた事実をぽろっと口にしているだけです。
でも、効果は絶大。
「褒めなきゃ」とか意気込む必要はありません。
目に見えたもの。感じたことを口にしてあげるだけで十分なのです。