これは中々勉強になりました。
一言でいうと、「点で付き合うな。面で付き合え。」でしょうか?
もすこし分かりやすく言うと、「顧客のWANTSではなくNEEDSに応えよ」でもいいかもしれません。
マーケティングの勉強とかすると一番最初の方に「相手のニーズを把握する」とか出てきます。
ホームセンターに電動ドリルを買いに来ているお客さんは、電動ドリルが欲しいのではなく、ただ、穴を開けたいだけ」という話。
個々でいうWANTSが電動ドリル。NEEDSが穴を開けること。
だから単に電動ドリルをお勧めするのではなく、何を求めているのかをきちんと聞いたうえで、ドリルが必要なのか、他に手段はないのかを考えようね、という話。
現代のビジネスで行くと、単に求められているものを提供するのではなく、その先にあるニーズにリーチしよう。そしてそのニーズは大概の場合「教育化」というキーワードでくくられますよね、というのが本書の本旨。
勿論質の高いサービスを提供することも必要。
でも、継続的に顧客に喜んでもらうには、顧客自身が出来るようになって効果性を高めていく必要がある。
その支援がまさしく「教育化」だったりする。
コミュニティを創ってそこで教育し続けることで自社へのロイヤリティを向上する。
ワークショップを開催し顧客を創造し続ける。
共通の価値観を持った人が集まる場を創り、結果本業にシナジーが生まれる。
等様々な事例が載っているが、面白いのがそのほとんどが大企業ではない事。
つまり、中小企業でも「教育化」を通じて面の価値を提供できれば顧客は創造し続けることができるともいえる。
私の仕事でいうと、私が質の高い研修を提供することは勿論、同じようにできる人を生み出す。
そしてそれを支援し続けて社内で内製化してもらうこと??
実はまだまとまってません。
でも、少なくとも持っているものをGIVEし続けることで価値が拡散していく事は間違いなさそう。
ここ最近思うのは、独り占めって誰も得しない。
情報やノウハウ。
私が知っている事。私が出来ることは、他の人も知っているし出来ている。
だったらそれをGIVEしてしまった方が結果喜んでもらえるし、何かが返ってくる気もする。
世の中の働く人がイキイキと働く世の中を創る。
少なくともこの理念を実現するには私一人では無理。
丁度年末年始。
来年以降の事業構想の役に立ちそうです。