とにかく長い。そして読んでいて疲れます。それくらいパワフルで大変な本でした。

残念ながら実際の出来事の半分も私は理解できていない。

でも、今の世の中で私たちが生きていくための大切な示唆が含まれています。

データ戦争。

フェイスブックは会員の情報を不適切に商売に活用し、売ったことで大きな制裁を受けた。

そしてそれを仕掛けた会社の女性の告発本。

読んでいるとところどころに危うさがあるわけです。

彼女の選択で「それもしかしたらまずいかも」って。

でも、データに関する権利や義務などがまだはっきりと制定されていない、そんな時期だから、事業の拡大や顧客の成功というものはあたかも正義に見えてしまい、間違った選択をしてしまう。

そんな時に持たないといけないのが倫理観なわけです。

つまり、「道徳的にみてそれってどうなん?」と問いかけること。

これを忘れると安易にコンプラ違反に手を染めてしまう。

著者のブリトニーや彼女がいた会社(CA)も勿論その倫理観はあったのかもしれない。

でも、何が残念だったかというと、ビッグデータに関して世界中の人の倫理観が育っていなかったこと。つまり、何が正しいのかを判断できるだけの事象がそろっていなかったので、そのデータを選挙戦に活用したり不当な広告を作ってしまったり、ということに至ってしまった。

そいう意味で考えると私たちの倫理観や道徳観というものも時代時代によって常にアップデートされていくものだということです。

勿論あかんものはあかん。

昔から普遍のものは継続するのだが、新しいテクノロジーなどに関してはその倫理観を世界で作り上げていく必要がある。

この事件はまさしくデータに関してそのきっかけになったのだと思う。

ブリタニーが様々な圧力に負けずに告発に至った意味はあった。

それを支えた人たちもその意義と言うものを理解して戦い、その新しい正義が確立したことは間違いない。

 

翻って今のコロナ禍。

もしかしたらこのコロナちゃんも新しい倫理観を世界にもたらすかも。

全く新しい人類の敵と共存するためには新しいルールが必要かもしれない。

そうやって人間は成長したのね、とも思う。

 

読んでいて面白いので飽きることはないです。

ただ、終わらねーってきっと思う。