こんばんは。clear kyotoの森川です。
伝えるではなく、「伝わる」って難しい。でも、ちょっとしたツボがあります。
それは、「相手が知りたい話」をすること。
今日私は顧問先で仕事をしていました。
採用担当の男の子と話をしている時に社長がふらりとやってきて、
「20卒の新卒採用の目標人数、どう考えているか教えて。」と言ってきました。
私がしゃべるといけないので担当の男子に任せるのですが、その時にこんな話し方だったのです。
「19採用が〇人だったので前年対比で考えると△人くらいかな、と思ってます。」
案の定社長は納得しません。
前年対比や現場の育成の受け皿を考えると、前年多比で目標を考える。これってそう違和感ないと思います。
でも、社長の目線は違いますよね?
経営戦略を達成するために採用する。これがベースです。
だから彼が知りたいのは、
『現状の社員数が何人で、今何人不足していて、何人中途で採用して、でも、経営数字達成やどんな会社にしたいかを考えて、新卒何人採用するの?』
ここなんです。
何故何のために?そして会社をどうしていきたいのか?ここが新卒採用の目的。
だからこの目線にそった話をしないと伝わらない。
いくら正論ぶつけても、相手が知りたいことをベースにしないといかん。
だって、ヨドバシにTVを買いに行って、なるべく安いやつでいいや、と思っている時にスーパー美しい8Kテレビの商品説明されても、うっとうしいでしょ?そういうことです。
だから売れる販売員さんは絶対に最初に聴いてきます。「どんなポイントで決めようと思われていますか?」って。
社長と話す機会が多いということはつまり、経営者目線を学ぶ機会にもなる。だから実はその男子にとってはとても良い機会でもありました。
clearkyotoの森川です。
一昨日品川であるお菓子会社さんの管理職向けに「ロジカルシンキング研修」に登壇していました。
論理的思考、なのですが、最終的なゴールは相手に分かりやすく伝えること、です。
最後の演習が「セイコーマートが何故顧客満足度NO.1を維持しているか?」を資料を読んでプレゼンする、というものでした。
ある参加者の説明がとても分かりやすかったのですが、それは、
「詳細を伝える前に見出し、小見出しを付けていた」こと。
その時は確か「郷土愛で地元密着」を見出しにし、その後細かい話をしてくれました。
新聞も一緒ですよね?私たちは最初に見出しと小見出しを見たうえで、細かい文字情報を読みに行きます。その方が何が書いてあるかわかっているから安心できるからです。
これは普段のコミュニケーションで何かを伝えるときも同様です。
「結論からしゃべれ」といわれるのも同様の理由。
ほんのちょっとの工夫ですが、話が伝わりやすくなり、つまり、説得力がぐぐんとアップします。
伝わっていないのは大体は伝える側の問題です。
伝えると伝わるは似て非なるもの、なのです。
clear kyoto代表の森川です。
伝えると伝わるは大きく違う。コミュニケーションは基本相手目線なので、伝わらないと意味がないのですが、一生懸命伝えても伝わらないことってあります。
仕事中それだと困ります。上司への報告が伝わらないと困ります。何か企画を通す時も、自分の想いだけでは上司は「うん」とは言いません。
「伝わる」ためには何が必要か?
それは、
『客観的な事実』 です。
相手に伝わるためには、納得してもらうためには「主張+根拠」で話さなければいけません。
ただ、その根拠が重要。その根拠が「客観的な事実」でないとだめなのです。
例えば、昨日全豪オープンテニスで錦織選手が準々決勝で棄権敗退しました。残念。
プレイ中から全く足が動いていませんでした。相当しんどかったのでしょう。
それをみて解説者が
「錦織選手、疲れが抜けてませんね。一昨日の長い試合が堪えているのでしょう。」
というのと、
「錦織選手、疲れが抜けてませんね。一昨日の試合は5時間を超える激闘でしたからね。堪えているのでしょう。」
だと、どっちがしんどそうか?
5時間を超える、と入れた方がしんどさが伝わってきますよね?
長い、を具体的にしただけです。客観的な事実。
主観じゃ伝わらないのです。
具体的な情報は説得力アップのためにはマストなのです。
時間、距離、大きさ、金額、人数、固有名詞、実際の出来事、などなど。
イメージしやすさが伝わりやすさ、です。