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フィードバックの効用と功罪

2019.04.18

フィードバックって良いけど怖いよね、という話。

 

一昨日まで私はある大手家具チェーンの新人研修に3日間登壇していました。

その研修は実際の仕事を疑似体験するプログラムのため、私も講師という立場ではなく、彼らの上司として仕事を依頼し、フィードバックしながら仕事を完遂させる。中々面白いプログラムなのです。

その研修の最後のタスクが、あるお客様にプレゼンする、というタスク。

内容や資料の作成、プレゼンの仕方まで何度もフィードバックをしながら完成させていきます。

 

さて、ここからが本題。

まずはフィードバックの「◎」なところ。

参加者が本当に変化していきます。彼らも本気ですが、私も本気です。

ガチ上司として関わるので、できていれば「出来てる!」と伝えるし、イマイチなら「イマイチ」と率直に伝えていきます。それを繰り返していく事でアウトプットのクオリティも上がるし、何よりも彼らの考え方や行動の変化が伝わってきます。

毎回こっそり最後のプレゼンの時とかはぐっと来ています。

 

その反面、怖いところもあるよな、と改めて。

まだ新人なのでコーチングはあまり通用しない。だって答えを持っていないから。

どちらかというとティーチング寄りの指導になっていくのですが、そうすると私の指導内容がそのままアウトプットに反映されてしまうのです。

つまり、「森川色」なものが多くなっていく。

勿論プラスの方向に変化しているのでいいのですが、一歩間違えると彼らの個性をつぶすことにもなりかねないな、と。

ティーチングなので基本まず真似させることから入ります。

でも、少なからず彼らにも考えられる部分もあるわけです。

そこをきちんと尊重してあげることも必要。

私は良く「これ、俺だったら、だからね。」と一言言ってから「例えばさ・・・・」と一例を出すことがありますが、やっぱりそこに引き込まれて行ってしまう。

なので、最後に「どう思った?」と聴いて彼らの考えを確認することが必要なのです。