父子鷹_479
2024.11.12
『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。
普段朝自宅にいる時は近所の公園に犬の散歩に行くのが日課になっています。
そして朝7時くらいに必ず見かける光景があります。
それは、お父さんと息子さんで野球の練習している光景です。
息子さんはたぶん小学校3年生くらい。地元のジュニアのチームに入っているようです。
ただ、いつもこの親子見ていて気になることが・・・。
それは、
お父さんメッサ怖い。
ピッチング練習していても、守備の練習していても、バッティング練習していても、ボロカスなんです。
多分20こボロカス言って、1個「ま、ええわ」みたいな感じ。
そして息子さんは黙って頑張っている。そんな光景が毎日繰り広げられています。
ただ、今朝は少し様子が違いました。
父:「お前のためにやってんねんぞ!なんやねん、それ!やる気あんのか!?」
と怒鳴り散らして、結果最後には息子さんは泣いてしまいました。
そうすると、
父:「泣いていてもわからんやんけ!なんか言えっっ!!」
となり、もっと泣く。
そりゃ、そうです。
まあ、人の家のことなので口を出す気は全くないし、それが親子のコミュニケーションなのかもしれません。
(ちなみに、手が出たら口出しはします)
そしてもちろん彼はお父さんなので息子さんを愛しているはず。
じゃあ、なぜこんなことになるのか?
だって明らかに楽しそうじゃない。二人とも。
想像ですがいくつか要因はあるだろうな、と。
1.お父さんの期待値が高い。結果それに届かない息子が怒られる。
2.「お前のためにやっている」という気持ちが大きい。
3.伝え方を知らない。
と3つほど想像で書いてみましたが、全部あてはまるかも。
そしてこれらは会社の中で起こるパワハラの構図と一緒やな、とも思いました。
父親も、上司も人間なので完ぺきではありません。
怒りの感情も普通に沸き起こるので、上記の1.2.となることはそりゃあ、あります。
ただ、その感情のままに反応をしてはいけない。一時停止ボタンを押して考える隙間を作ること。
それが主体的な反応です。(このメルマガでもなんどもお伝えしている通りです)
そして一時停止ボタンを押すと、3.の伝え方もだいぶ変わってきます。
私個人的には対部下よりも対家族のほうが一時停止ボタン押すのが難しいです。
家族だから。
きっとこのお父さんもそうなんだろうな、と見ていて思いました。
ただ、一つだけ前提として。知識として指導する側が知っておかないといけないことがあります。
それは、怒鳴っても伝わらない、ということです。
怒鳴られたほうは怖くて言うことを聞こうとするでしょう。
でも、それ以上にはならない、ということです。
だって自分の意志や「したい」という欲で動いていないから。再現性があるわけないんです。
元巨人の桑田真澄さんがこんなことを言っていました。
「子供たちに怒鳴って指導している指導者は、私は怒鳴るしか指導方法を知らないんです、と言っているようなもの。そりゃあ、プレーがひどい時もあります。でも、怒鳴り続ける必要はない。その情熱があるなら伝え方を学ぶべき。指導力がないと周りに言っているようなものです。」みたいなことを言われていました。
でも、いまだに厳しくする≒怒鳴る、だと思っている指導者や管理職はたくさんいらっしゃいます。
厳しくするということは妥協しないこと。あきらめないこと。あきらめさせないこと。
だから怒鳴る必要はないのです。
と偉そうに言っていますが、私も昔は怒鳴りはしないもののつい部下に対して怒ってしまうことはありました。だって、いらっとするんだもん。
でも、伝え方を学び、怒鳴っても伝わらないこともわかり、自分自身のあり方を見つめなおす中で、少しずつましになったとも思っています。
イラっとすることはもちろんあります。
でも、結局はまず自分から、なんです。
あのお父さんの愛情も適切に発揮されると、お互い楽しくて効果的な時間になるのだと思います。
ま、なんやかんやで一緒に並んで帰っていったので、大丈夫でしょう。
★★★志宣言!★★★
「働く人の”こう生きたい”を応援する」当社の事業理念です。
働く人1人1人がワークもライフも納得感の高い人生を送ること。
そんなキラキラした大人を増やすことで、子供たちの未来を明るく照らすこと。そんな世界を創りたい。
そのためには、人と組織の可能性を最大化する応援団であること。これが私の「志」です。
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■clear kyoto合同会社 代表 森川 宗貴(もりかわ むねたか)
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■キャリアコンサルタント(国家資格)
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