『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。

先日、ある企業様で中途入社の人向けの研修に登壇していました。
簡単に言うと、早く戦力化するために、みたいな内容ですが、その時に感じた事をシェアします。
中途入社者側と会社側の両方の話をするのでややこしくなったらごめんなさい。

まず、大前提として中途入社者（入ってくる人）本人が、自分を早期戦力化させよう、という努力はマストです。
会社が育ててくれない。教育プログラムがない。とか言って絶望している転職者をたまに見かけますが、それは大いに間違っています。
転職を選択し、その会社を選択したのは自分です。自分が「この会社ならやれる」と考え選択している。
そして厳しい言い方をしますが、周りの期待に応え、価値を提供できなければ残念ながらそれはただの給料泥棒になってしまいます。（一定期間はしょうがないかもしれませんけどね）
なので、自分で仕事を取りに行く。顔を売りに行く。知らなければ知りに行く。
そういう努力をしていると周りの人も優しくなって色々教えてくれるし協力もしてくれます。
逆にそれすらしないで指示をまっているようでは、誰も仕事をお願いしようとはしません。
だって、やる気が感じられないから。やる気ない人に仕事はふりません。そして居場所がなくなる、というバッドエンドな流れが出来上がります。

一方で受け入れる会社側は何をしないといけないか？
中途入社者を戦力化するためにはどうしたらいいのか？を考え、育成計画を策定し実行に移すことです。
だって、会社から預かった大事な人的資源。これを眠らせるわけにはいきません。
そして植物と同じで、放置し育つわけでもない。
中途入社は即戦力、なんてことは全くありません。だって、その会社で働くの、初めてですし。
だから新卒社員と同じように、意図的、計画的、継続的なOJTが必要です。

ちなみに私が最後に転職したのは38歳の時でした。
某ゼネコンの人事部課長として入社しましたが、何故か部長はいませんでした。もう一人課長がいらっしゃったのですが、この人が見事に放置プレイだったのです。
というか、人材育成をしたことがない人だったんです。
だから入社日からいきなり実務をやらせようとするんです。
勿論私もその前の会社でも人材開発部門の責任者でしたし、人事の仕事は理解しているのでキャッチアップに時間はかかりません。
でも、その会社の事業内容を深く理解できているわけではないし、各部署が何をしているのかも知らないし、もっと言えば仕事で絡むであろう各部の部長さん、課長さんが誰なのかも知らない。
そんな中でいきなり実務はこれは違うと感じました。
でも、この課長に言ってもらちが明かない。
なので、自分で現場研修を企画し、各部の部長さん、課長さんに挨拶がてらお願いに行ったんです。
営業部、設計部、工事部、不動産部。（設計は説明してもらっただけですが）
でも、自前現場研修の中で勿論事業内容もそうですし、各部の仕事の”How”の部分の理解が進んだのは非常に大きかったです。
そして絡んでくれた部長さん、課長さんとも仲良くなれました。
また、新卒採用のプロセスの中で、応募者に現場見学をしてもらうことにして、工事部の方に協力してもらいほぼ毎週どこかの現場に学生を連れて行っていました。
勿論学生さんの為、採用の為ですが、半分自分のため。めっさ勉強になるんです。
だから質問しまくっていました。（表向きは学生さんの理解を深めるため、ですが）
こんなことを繰り返していたので、早めに会社の事も理解できたし各部の事も理解できたので、それが結果人事の仕事に活かされていました。

ただね。

これ、私が相当図々しいからできたんです。危機感にも近かったですし。しかも人事だったのも大きかった。（お願いしやすかった）
中途入社者を受け入れる時は、自部門の仕事のOJTは勿論ですが、関係する部署の仕事を理解してもらうことも大事です。
前工程、後工程。だって、密接に絡むわけなので、相手の事が分からないと雑な仕事になってしまい、結果信頼残高の引き落としに繋がっていきます。

話を戻すと、中途入社者も自分を早く戦力化する努力は絶対に必要です。
でも、どっちが先かというと、受け入れ側の準備が先だと私は思っています。
中途入社とは言え、最初は緊張もするし遠慮もします。右も左もわからない。
そんな人を安心させるためにも、しっかりと育成計画を作り迎え入れていきましょう。

★★★志宣言！★★★
「働く人の”こう生きたい”を応援する」当社の事業理念です。
働く人1人1人がワークもライフも納得感の高い人生を送ること。
そんなキラキラした大人を増やすことで、子供たちの未来を明るく照らすこと。そんな世界を創りたい。
そのためには、人と組織の可能性を最大化する応援団であること。これが私の「志」です。

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■clear kyoto合同会社　代表　森川　宗貴（もりかわ　むねたか）
■ACC（国際コーチング連盟認定コーチ）
■キャリアコンサルタント（国家資格）
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