【読了】『磯田道史と日本史を語ろう』
2024.08.16
一応大学受験の時日本史選択だったし、一浪したこともあってかなりマニアックな内容まで勉強したつもり、なんですけどね・・・。(勿論受験用です)
歴史って深いし見方を変えると同じ出来事でもここまで違うのか?と改めて感心します。
本書は著者の磯田さんと歴史大好きな人(作家さんや研究者の方等)と対談方式である時代について語り合うのですが、お互いが日和ることもなく持論をぶつけ合うので面白い。
でも、結構共通して言われているのが、歴史の中で本当の革命家は誰か?みたいな話の時、ほとんどの人が、源頼朝、織田信長、徳川家康を上げる。
この3人はそれまでの風習などをぶっ壊して新しい価値観や商売、政治思想などを打ち立てていった革命家なんだとか。
まあ、詳細はここでは省きますが、史実を紐解いていくと確かに新しい世界を創った人なんだということはよくわかるし、面白い。
正直歴史の勉強はそないに好きではありませんでしたが、登場人物の人間性や勿論その時代の世界観を透かして見ると、史実がカラフルになっていきます。
学ぶって本当はこういうことなんだろうな、と思います。(言葉を覚えるのは勉強ではない)
そして歴史から学ぶ、とよく言いますが、どの時代のリーダーにも共通していえることはやはりある。
1.先見の明がある。
2.時代の流れが的確に読める。
3.人の心をつかむことができる。
4.気遣いができて人徳がある。
5.自分の属している共同体、組織全体について構想を持っている。
6.大所高所から全体が見渡せる力量がある。
7.上に立つふさわしい言葉遣いと態度が保てる。
これ、戦国時代に言われている言葉ですが、現代のリーダーにもこの資質は必要です。
結局人間のやっていることなんてなにも変わっていない。
だからこそ普遍の原理原則から学ばないといけないんだと改めて。