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経営者目線を身につけるためには?_454

2024.08.06

『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。

管理職、というか、課長向けの研修の中で良く出てくるテーマの1つに、「経営者目線を持つ」というものがあります。
課長は現場のマネジメントを回す責任者です。
そういった意味では現場の事を把握し、現場がより良い仕事が出来るるようにメンバーをサポートしたり、環境を創ったりしなければいけません。
なので、「現場目線」は不可欠です。

でも、一方で経営者目線も持っていないといけない。
自分の組織が向かう方向はどこなのか?実現したい理念は何なのか?中長期的なビジョンは何なのか?それらを達成するために自部門は何をして何を達成するのか?を理解し、自分の言葉でメンバーに伝えないといけないからです。
この2つを同時に併せ持ち体現するのは何気に簡単ではありません。
でも、現場を守りながら会社の方向性とベクトルを合わせ、ビジョンの実現や目標達成の為に何をするのかを考え、部下と共有し、様々な出来事に対応しながら少しずつ前に進むのが課長の仕事です。

なんですけどね。
結構この「経営者目線」というのが厄介です。
色々な企業様にお邪魔する中で、ここが決定的に欠けている組織は実は少なくありません。
なんでそうなるかというと、大きな理由の一つは「現場目線」が強すぎるから。
だって、日々現場での出来事に対峙し、部下と対峙しているわけです。
そりゃあ、現場のプライオリティが高くなる。
それともう一つは現場に寄り添っている方が楽だから、というのもあります。
だって、部下の味方だよ、という立ち位置の方が人間関係楽ですよね?

勿論他にもあるかもしれませんが、結果的に現場目線が強くなり経営者目線が育たない、という事が往々にしてあります。

では、この経営者目線ってどうしたら身につくのか?ということにこのメルマガを書きながらふとそんな疑問に駆られました。ちょっと思いつくままに書いていきます。

実は私は結構ラッキーだったんだな、と感じることは多いです。
というのも、上司である部長ともコミュニケーション量が不足すことはなかったし(オフィシャルにも飲みの回数も)、社長ともコミュニケーションをとる機会は非常に多かったです。
月に1回レビューの時間がありましたし、最後の会社でも何かあれば社長にすぐ呼ばれるし、こちらも用がある時は社長室に行っていました。毎日ではありませんが、1週間のうちでいうとかなりの回数です。
なので、そこで経営者が何を考えていえるのかも知れるし、会社をどうしたいのかを聞く機会が多かった。
また、その実現のために人事は何をするのか?を考え話していました。
そんな事があったので、自然と、経営戦略を実現するための人事戦略、という思考は出来上がりました。
でも、これ、ラッキーなんです。

じゃあ、どうするか?
1つは会社のビジョンや理念を自分の言葉で説明できるくらいに理解する事です。
もっと言えば、そのために自分の部署は何を実現するのか?を徹底的に上司(部長)と対話することが有効です。
部長と課長は見ている世界が違います。その違いから1段上の視座を手に入れよう、ということ。
それと、上司やトップからのメッセージの意味や背景を理解する、という事です。
経営者は朝令暮改とか当たり前ですが、なんでメッセージが変わったのか?その背景を考えることで視座は上がります。
また、それを理解しないとメンバーに説明がつきません。結果「いやさ、社長がこう言っているからやるしかないよ。」という他責な指示になってしまいます。
あとは、部長や社長が良く使うキーワードの意味を知りに行く、という事です。
そしてその言葉を自分も使う事。対メンバーに。
インプットだけじゃなくアウトプットすることで理解は深まります。
私は課長時代社長のメッセージを自分なりに翻訳して分かりやすい言葉で部下に説明していました。これは中々よい勉強になりました。

大きな会社になるとどうしても役員以上と部長以下の間に何となく溝がある感じがします。
それはしょうがないかもしれません。
それでも課長は経営者目線を持たないと、経営戦略からずれた仕事をしてしまうことになります。
まずは部長を活用する。一心同体になるくらいで丁度良いです。
そして言葉の意味や背景を理解する事です。

あ、勿論社長やトップ層と対話する機会はあればあるほど良いので、どんどん活用しましょう。
社長も役員さんも良い仕事をするための味方です。

★★★志宣言!★★★
「働く人の”こう生きたい”を応援する」当社の事業理念です。
働く人1人1人がワークもライフも納得感の高い人生を送ること。
そんなキラキラした大人を増やすことで、子供たちの未来を明るく照らすこと。そんな世界を創りたい。
そのためには、人と組織の可能性を最大化する応援団であること。これが私の「志」です。

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■clear kyoto合同会社 代表 森川 宗貴(もりかわ むねたか)
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■キャリアコンサルタント(国家資格)
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