見守るとは?_439
2024.06.14
『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。
先日あうる企業様にて新人のフォロー研修に登壇していました。
4月に新人研修にも登壇していますが、そのフォロー。
企画された企業様の懸念は、中だるみを何とかしたい。
そうなんです。
この時期、5月病とかではないのですが、働く、ということに直面し、新人たちがモチベーション下がる時期でもあります。
「こんなはずじゃなかった・・・」とか「仕事しんどい~」とか、ネガティブな声がまあまあ聞かれます。
そしてこの日も案の定でした。
冒頭に、「働いてみてどう?」と聞くと即座に「しんどいっす・・・。」と。
「何が?」と聞くと「人間関係も仕事も。」だそうで。
ま、そりゃあそうだろうな、と思っているので特にびっくりはしません。だって私もそうだったので。
ただ、このモチベーションのまま研修に突入すると何が起きるか?
はい。参加態度が正直よろしくない人が散見されるんです。
明らかにやる気ない。座り姿勢がひどい。すぐに私語を始める。ワーク真面目にやらない。おふざけに走る。等。
講師という立場上そんな参加者を見ると、正直イラっとするんです。
まあ、色々な思いがあっていらっとするわけなのですが、一番は何のための研修かを分かろうとしないで、適当に流そうとしているその姿勢。そもそも目の前で手を抜かれたらそりゃあ、いらっともします。(勿論顔にも出しませんが)
余りにも目に余る時は全体に向けてフィードバックもするし、場合によっては個別にもこっそりフィードバックします。
ただ、この日も感じた事。
それは、待ってみるとじんわり勝手に変わっていく、ということです。
この日は特にひどい参加者が一人いました。
久しぶりに見ました。こんなにひどい人。というレベル。私語も周りに仕掛けていくので周りもおふざけがはじまっていく。
「うーーむ。」と思いつつ、しばらく観察することにしました。
勿論すこし多めに関与はしています。
そうすると何が起きるか。
不満げな態度をみせつつも、やろうとするんですよね。
私と目が合うと「あっ」という表情になり、しぶしぶかもしれませんが、手を動かし始めます。
で、なんやかんやボチボチちゃんとやるんです。
勿論他の積極的な参加者と比較したら物足りない部分はあります。
でも、不貞腐れていた彼が自分でやろうとしてやっている。
これは大きな変化です。
私はただ、見守っていただけなんです。あとは声を掛けて関与しただけ。
人って、自分が周りから「期待されている」と感じると良い自己概念が生まれ、行動も積極的になるんです。
勿論逆も一緒。「自分は期待されていない」と感じたら悪い自己概念が生まれ、行動も消極的になります。
私は彼を見守り、関与しただけ。でも、これって期待の表れでもあります。
逆に無関心なのが伝わると、それは期待していないよ、というメッセージになります。
だって、愛の反対語は無関心ですから。
そういった意味で彼にはまだ素敵な素直さが沢山あったんだな、という気付きでした。
★★★志宣言!★★★
「働く人の”こう生きたい”を応援する」当社の事業理念です。
働く人1人1人がワークもライフも納得感の高い人生を送ること。
そんなキラキラした大人を増やすことで、子供たちの未来を明るく照らすこと。そんな世界を創りたい。
そのためには、人と組織の可能性を最大化する応援団であること。これが私の「志」です。
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■clear kyoto合同会社 代表 森川 宗貴(もりかわ むねたか)
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■キャリアコンサルタント(国家資格)
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