仕事の基準_434
2024.05.28
『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。
本日は「仕事の基準」についてです。
先日ある銀行さんで新人研修に登壇していたのですが、アウトプットのレベルが中々上がってこない。
低くはないんです。でも、指示された通りのものしか持ってこない。
なので、「もうちょっと、もうちょっと、が大事やで。」とお伝えしています。
そもそも仕事は相手の期待に応えて初めて価値が生まれるもの。
そして相手以上にその仕事の事を考えるからより高い価値を生み出せるし、それが結果信頼にもつながっていきます。社内外関係なく。
でも、実際には指示されたこと「だけ」やっている。
勿論彼らの仕事への姿勢が足りていない事もあるでしょう。だって新入社員だから。仕方ありません。これから仕込めばいい話。
でも、これって既存の社員でもよく起きています。
言われたこと以上の事をしない。主体性の欠如。結果、期待値以下の仕事になっている。けど、本人はやっているつもり。
うーーん。なんでそんなことが起きるのか?
本人の仕事への取り組み姿勢の問題は勿論ありますが、「意識を高くもて」と言っても意味がありません。
これ、おそらく、上司の仕事の基準が高くない、という事に起因していると思います。
上司の方の意識が低いわけではないです。
でも、基準を明確に伝えなかったり、普段の仕事の中で「これくらいでOK」みたいな態度や発言をしてしまうことで、部下も「これくらいでOK」となっている可能性はあります。
私若い時GAPのマネージャーとして働いていました。
一番最初に働いていた京都の店のストアマネージャー(上司)がすごく面白い人で大好きだったんです。
ただ、今思い返すと、彼にはまずい点もありました。(その時はわかってません)
私が何か仕事をした時大体彼は「OK,OK。これでいいよ。大丈夫大丈夫」といってあまりネガティブなフィードバックをもらった記憶がありません。
あと、結構ノリと勢いで仕事をする人だったので、正直色々な仕事が雑な面もありました。
でも、いつも「OK,OK.これでいいねん。」といって満足している様子でした。だって、口癖は「流石俺!」だったので。
そしてそれが私にも伝染してしまうです。私も「流石俺!」って言っていましたから。
つまり、出来ている気になっていたんです。
でも、その後私は大阪の店に異動になり、上司も変わりました。
もうね。きっちりフィードバックされるんです。
そして全体的に足りていない自分がいる。
最初は「そこまでせんでいいやん。」と思う自分もいましたが、でも、ちゃんとやるといい仕事になるんです。
そして、私のいい加減なところはスタッフにも勿論ばれていて、最初の頃私の信頼残高はゼロでした。
「できないマネージャーが来たな」と思われていたのだと思います。(実際出来ていなかったし)
そこで初めて自分の仕事の基準が低かったことを思い知らされたわけです。
でも、分かればやるんですよね。
部下の仕事のレベルを上げるために必要なことは2つ。
まずは仕事の基準を明確に伝えて、それに足りていなければ「足りていない」と気づかせること。
そしてもう一つは上司自身が仕事の品質に妥協しないこと。その姿勢そのものが伝わっていきます。
★★★志宣言!★★★
「働く人の”こう生きたい”を応援する」当社の事業理念です。
働く人1人1人がワークもライフも納得感の高い人生を送ること。
そんなキラキラした大人を増やすことで、子供たちの未来を明るく照らすこと。そんな世界を創りたい。
そのためには、人と組織の可能性を最大化する応援団であること。これが私の「志」です。
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■clear kyoto合同会社 代表 森川 宗貴(もりかわ むねたか)
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■キャリアコンサルタント(国家資格)
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