【読了】『プロティアン』
2024.05.05
帯のある通り、変化自在なキャリアを創ろう、という本。
ですが、そのために大事なことは3つ(モリカワ的解釈です)。
1.キャリアは自分で創る、ということ。
2.自分を磨き続ける事。
3.変化を自ら作り出すこと。
だな、と感じました。
まあ大筋一貫はしているのですが、その中で気をつけないといけないのは、「自分はどうしたいのか?」とか「どう在りたいのか?」をちゃんと言葉にしないと、磨くこともできないし、変化を生み出すこともできません。
「〇〇歳で課長になる」とかいう社内でのポジションの話ではありません。
・自分が大事にしたい価値観は?
・どんな価値を提供したいのか?
・仕事の中でどのように動いて価値を提供したいのか?
・どのような人格でありたいのか?
をきちんと言葉にしておくことです。
キャリアということばの語源は「轍」。つまり、自分の足跡。
後ろを見ようね、という話ではありません。自分がこれまで積み上げてきたものを資源に、どの様に生きていきたいのかを自分で設計する、という事です。
ワークライフバランスとか言っていますが、ワークとライフの境目なんて溶けています。
両方を含めてどう生きたいの?を言語化しないと何が起きるか?
組織に依存する働き方になるのです。
そして次に出てくるのは組織への愚痴。
「うちの会社は・・・。」「うちの上司は・・・」「うちの業界は・・・」
全てを周りのせいにして自分が変化しない言い訳を作ってしまう。
勿論それで本人がいいならそれでもいいけど、残念ながら組織は自分を守ってくれないし、自分の人生の経営者は自分です。
自分の人生全てを組織に委ねますか?
しかも思い通りになるわけがない。だって、組織が自分を活かしてくれるのではありません。
自分を組織にどのように活かすのか?を自ら考え行動する。これが主体性です。
という事がもっと優しく、かつ、わかりやすく、事例を交えて書いてあります。
読んでいると当たり前のことなので、「そんなん分かってるわ。」と感じる人も多いと思います。
でも、随所に言語化するワークシートがあるので、是非やってみてください!
言語化できていない部分は多々あります。
ただね。
言葉にしないと実現しない。これも世の中の真理です。
忙しいからとかではなく、自身の人生を改めて考える良い機会になります。
大丈夫です。
資源は私たちの中にしっかりとあります。それを言葉にするだけです。