正しい根回しとは?
2019.01.10
こんばんは。clearkyoto代表の森川です。
本日は新年一発目の研修登壇でした。実に3週間ぶりなので流石にやや緊張しましたが、始まってしまうとむしろ調子がいいくらい。会場入りする前に頬っぺたの筋肉をしっかり伸ばし、口角をほぐしたことと、何より明るい参加者さんたちに助けられました。
さて、今日研修の中でテーマの一つにしていた「根回し」。
日本企業では良くやる、何かを決める事前のコミュニケーションの一つなのはご存知のところでしょう。実は私この根回しを38歳くらいまでずっと勘違いしていました。
それまでの認識は「事前にお願いして回る」ことだったのです。そしてそれで上手くいっていたかというと上手く行ったり行かなかったり。
その結果の違いは「私と相手との関係性」に拠るところでした。つまり、人間関係できている人は「いいよ」と言ってくれるし、そうじゃない人は「嫌だ」といわれる。合意形成に至らないんです。
これじゃあ、話にならない。実際私は根回しへの苦手意識はかなりのモノでした。
私が大きく間違っていたのは「お願い」ばかりしていたこと。もっと言えば「分かりやすく伝える」。そして「何とかうんと言わせる」ことに終始したいてこと。
人間関係は「理解してから理解される」でしか構築されません。
その「理解してから」が欠落しているのに関係性ができるわけないし合意も引き出せない。
それに気付き(やっと)、お願いする前に相手がその件に対して実際どう思われているかを先に聴くことにしました。「実際〇〇部長、どう思われます・・・?」と。
そしたら出るわ出るわ意見とか文句。(対人事、対森川)
それをひとしきり聴き、私が悪かった点は修正すると約束し、その後に、「で、この件お願いできますか?」と聴くと、あっさりと「いいよ」という返事。
根回しは事前の合意形成です。
つまり適切なコミュニケーションのもとに合意を引き出す。
そしてその前提は「関係性の構築」です。だからこそ「まず聴く」がパワフルなのです。