【読了】『HSPサラリーマン』
2024.10.14
ネタバレになるのでざっくりとあらすじをお伝えすると、会社で全然成果も出ず、自分に自信もなくうじうじしている主人公が少しずつ変化していく、という話。
物の見方を変えれば考え方が変わり、行動が変わり、結果が変わり、人格が変わり、人生が変わる。
というのを地でいく本書。
その中には原理原則にのっとった金言が詰まっています。それだけ読んでも価値はあると思うし、自己啓発本みたいなキラキラした感じはあまりない。
というのも主人公の変化が結構遅いから、というのも大きい。
ただ、読んでいて感じたのは、自分の変化って結構周りの影響を受ける部分があるので、自分一人で成長や変化ができるわけではない、と思う。
主人公の場合だと、再会した高校時代の同級生、青希の存在も大きいが、実は身近にいる変わり者の先輩、山田先輩の影響を多分に受けている。
そして主人公の変化はそのまま山田先輩の変化にも影響を与えていえる。
もっと言えば主人公を疎ましがっていた上司や先輩も変化していっている。
他人は変えられない。他人はコントロールできない。
この原則は普遍だと私は思っていますが、自分一人で人生はどうにかなるものでもなくて、お互い絵協を与え合いながら生きているんだと改めて感じました。
一番の金言だと思ったのはこのフレーズ。
「傷つかないように生きようとすると、傷つけるものを探してしまう。楽しむために生きようとすると、楽しいものを探すってこと。」
「本当に迷惑をかけるのは、僕が自分をあきらめることなんだね。」
この2つは違う意味でしびれました。
上のんは、自分を守るために誰かを貶めたりすること。いじめとかもこれが起因している気がします。でも、楽しいことに目を向ければそんな暇はなくなるのにな、と真剣に思ったりもします。
下のんは、自分一人で生きているわけじゃないし、だからこそ一生懸命生きてさえいれば支えあえる、ということやな、と。
なんとなくキンドルで読みましたが一気読みでした。