【読了】かかわり方のまなび方
2019.01.13
★3つ。難しい。真剣に読むと本当に時間がかかる本でした。私は。
でも、講師でありカウンセラーである私にとってはとても興味深い内容でした。
著者は自身でもワークショップをファシリテートされているのですが、その一方でワークショップやファシリテーションに長けた方から学ぶため(?)にインタビューをしている。それをまとめているのが本書。ただ、著者のすごいのは、学んだことをできる限り自身でも試し経験していること。
イギリスのことわざで、
『聞いたことは忘れる。見たことは覚える。体験したことは理解する。発見したことは活用する。」というのがあるですが、学ぶってそういうことなんだろうなと本当に腹落ちしました。
日本の一斉学習はあれはあれでいいと思います。だってそのおかげで日本の教育のレベルはある程度担保されているし、高校進学率や識字率など世界のトップ。一定の成果を上げているといっていいいと思います。
ただ、その一方で学ぶことを諦めてしまう子供たちも多い。高校生とか大学生。
それは敬虔だったり発見だったりと、自身の身に何かがついた感じがしないから授業が面白くなくなるのだと思います。
大事なのは教えると学ぶのバランス。両方必要だし、それはその場その場の目的によって考えるべきことなんだと私は思いました。
今の仕事に置き換えてみると、私は講師でありカウンセラーでもあるのですが、ビジネスパーソンを相手にしているいじょう、カウンセリングではなくコーチングに軸足を置いていかないといけないのだろうと、昨年来考えるようになりました。
カウンセリングで学び実践している手法はとても有益です。
でも、相手の仕事の役に立つことでお金をもらっている以上、相手の内面の困難の発展的解消ではなく、行動や結果の変化を促し実現み向かわせることが必要。
でも、だからと言って「教える」になり過ぎてはいけないし、大事なことは引き受け方。
相手の変化を請け負う。という腹くくり?
そしてそのために必要なかかわり方はなにか?
ベースはコミュニケーションであり、自分のありかた。引き受けかた。
そのうえで、カウンセリングなのか、コーチングなのか?リーダーシップなのか?ティーチングなのか?必要な具材を載せていく。
でも、それはすぐに見極められないしわきまえもできない。
だからこそ、やってみる、というプロセスで感じることが大事なのだな、と。
そう思うと研修中の参加者とのやり取りも、もっとその内容じゃなくプロセスを感じられるようになりたいですね。