【読了】『「すぐ決まる組織の作り方」OODAマネジメント』
2019.03.26
PDCAだと遅い!そんな話を聴いたことがあり購入。
一言でいうと「自律した組織にしよう」ということ。
つまり、社員一人一人が自分で考え行動する。
組織のビジョン。個人の夢に向かって行動する。判断基準はビジョンに向かっているか?
顧客や社会に価値を提供できているか?
その観点で行動を律し無駄を省き、効果性の高い行動をする。
組織もそんな個人をサポートするため、ビジョンにそった評価を行い、無駄の削減に共に歩む。
ざっくりいうとそんな感じ。
PDCAが別に不足しているわけではないと思います。ただ、確かにPの前に私は正直Cから入るケースがほとんど。
逆にC(現状把握)しないとPはできない。
そして効果的なC(振り返り)のためには目標やビジョンに対比して振り返らないと、やったかやってないかの振り返りになってしまう。
そして何より数値目標は色気がない。
数字をクリアすることが目的ではなくて、ビジョンや夢、世の中にどんなインパクトを与えたいか?がPの根源。数字はそれを表現するためのツールにすぎない。
たしかにPDCAでPを創るときは定量的にした方がいいのだが、同時に「ワクワクするゴールイメージ」を創らないと仕事が面白くなくなってしまう。
普段私が研修で話している事がOODAループ、という形で解説されています。
ただ、本書のいいところはOODAループの方法論にとどまらず、人事評価の仕組みや人材育成の仕組みにまで及んでいるところ。
つまり、マネジメントシステムをちゃんとしないと社員は効果的な行動がとれなくなってしまう。
つまり、個々の方法論ではなく、組織としてどう取り組むか?
その全体像が示されている。
そういった意味ではマネジメントに関わる人すべてにおススメできる本です。
冒頭のビジョンの共有。
個々のビジョンを明文化。
これだけでも効果大です。