【読了】『現代語訳 論語と算盤』
2021.01.04
今年も本読んではレビュー書いていきます。
2021年の一発目は「現代語訳論語と算盤」。例年だと7つの習慣をこの時期は読んでいるのですが、今年は趣向を変えて。
ただ、中身を読んでいくと、本当に原則論がひたすら書かれている。論語を経済活動にどう生かすか?というのがそもそものテーマなので当たり前なのだが、論語が書かれたのは紀元前500年くらい。つまり、2500年以上前。
そして渋沢栄一が論語と算盤を書いたのが1916年なので今から100年ほど前。
だけどどちらも現在読んでも全く色あせていない。
つまり、人間の生業なんて変わるはずでもなく、大事な本質は変わらない。
だから原則は時代も国境も超えて普遍的なんだと思う。
本書の中では特に「道徳」について様々な視点から書かれている。武士にとっても大事だし町人にとっても大事。教育の中でも大事。
「仁」物事を健やかに育む。
「義」みんなのためを考える。
「礼」礼儀を身に着ける
「智」ものごとの内実を見通す
「信」信頼される
この5つの道徳を押し広げていく事が大事だと説いている。これ、現代でも全く一緒です。
我々社会人は世のため人のために仕事をしているはず。
つまり、お金儲けが目的ではなく、世のために働くためにもこの道徳は外れてはいけない。
逆に言うと、この道徳から外れることは、社会の役に立っていない、ともいえる。
7つの習慣でコヴィー博士が「信頼性を高めることが効果性を高める事」と言っている。
つまり、人として信頼に足る人物になることでしか、自分の人生は豊かにならない。
主語は自分。そこに他者は入ってこない。
勿論色々な状況もあるとは思うが、道徳を重んじることは結果自分の信頼性を高めることに直結する。
そもそも論だし、理想論とも思ってしまうが、理想を追わないで何を追うのか?
自分の在り方がリセットされました。