【読了】『図で解りあえる技法』
2020.05.07
図解の仕方が描かれていますが、内容はロジカルシンキング。
何かを人に伝えるためにはまず自分がシンプルに理解をしていないといけない。
情報をどう整理するのか?そのために図を使う。
そして相手に正確に伝えるためには「共通言語」にすることで齟齬が減る。
その共通言語も「図」にしてしまう。
そうすることでお互いの意見の共通点や相違点が明確になり、「じゃあ、どうしよっか」という建設的な話し合いになる。
話し合いが破綻している時はお互いの論点の違いや共通点に着目することなく、自分の主張だけを伝える。だから感情的にもなってしまう。
別に主張をぶつけ合うことはなんら問題はないけど、それで破綻するのは問題。
色々な事例を本書では紹介しているけど、著者のヒアリング力の高さもものすごいと感じる。
傾聴、質問を駆使しながら相手の話を構造化していく。
実際に使っているフレームは10個もないので図解の問題と言うよりも聴き方の問題が実は大きいのではと思ってしまう。
組織で働いていると、立場の違いから同じ社内なのに敵対してしまうこともしばしば。
本当なら同じゴールに向かっている仲間のはずなのにね。
そんな紛争の鎮静化にも役立ちそう。