【読了】『こども六法』
2020.05.06
積読解消。以前友人から頂いた本書。
タイトルの通り子供向けに法律の解釈を分かりやすく書かれています。
結構範囲は広い。
子供向けに関連ある法律を取り上げていて、「刑法」「刑事訴訟法」「少年法」「民法」「民事訴訟法」「憲法」「いじめ対策推進法」について書かれている。
法令をそらんじる必要は勿論ないけど、その思想は知っておいた方が良い。それだけ知っているだけでもものの判断はつきやすくなる。
そしてものの善悪はあくまで道徳に拠るところが大きいのだが、道徳がふわっとしているので、それを言語化したものが法律、と考えるのであれば、自分たちが守るべき法律。自分たちを守ってくれる法律を知ることは大事なことだと思う。
そして法律は国によって違う。もっと言えば作られた背景や文化によっても違う。
いわばその国の道徳を言語化したもの、ともいえるかも。
子供向けだけど、大人が読んでも再認識するものは大きい。
子供向けにこれらの知識が必要なことは、自分が何かされてしまっている時に「それは違う」と自信をもって言えるようになるためだと思う。
例えばいじめとか。
その場の空気や声の大きな人の意見が通りやすくなり、それが続くと「いじめられている自分が悪い」と自分を責めてしまう。
そうじゃない。いじめている人がシンプルに悪いのだが、その時場を支配している「空気」というのは本当に厄介。
だからこそ、当事者もそれを見ている周りの人も自信をもって「あかんもんはあかん」。と言う。
それが結果様々な予防措置にもつながっていく。
そう。大人のハラスメントと予防と全く一緒です。
平和な世の中。平和な身の回りの社会をつくるために必要な知識ともいえる。