【読了】『配達あかずきん』
2020.05.05
Amazonプライムリーディングのリコメンド通りに読み進めているGW。
本屋で働く社員の女の子とアルバイトの女の子がその本屋のお客さんやご近所で起こる事件を解決していく、という話。しかもほぼ全てバイトの女の子が解決していく。
どんだけ推理力高いねん!!体は女子大生。中身はコナン!みたいな感じ。
結構本屋のエピソードが多いのだけど、確かに客商売しているとお客さん覚えるよね~、と。
あの人がきっともうすぐ来るからこの雑誌置いておこう、とか考えている。
客観的にみると職人技にも見えるけど、本人は日々働く中で暗黙知のように蓄積されていく。
まあ、その暗黙知を周知にしていくのがAIだったりするわけだけど、結局サービスを誰が誰に手渡すのかとなると、人間の価値ってそこにあるのかもしれない。
勿論効率化を徹底的に追及して規模を追求するなら、そんな面倒なことはできないけど、そうじゃない、オンリーワンの存在になるのなら、そんな人間臭い職人技でやっていくのもありだよね。
ただ、儲からないかもしれないけど満足度は高いと思う。
人と人とのふれあいって何なんだろう、と言うことを考えながら読める本。
謎解きよりも客とのやり取りに引き付けられる。そんな不思議な本でした。