【読了】『たった一つを変えるだけ』
2020.04.29
率直に研修とかに取り入れることができるネタが沢山あってよかったです。
質問が大事、ということはコーチでも講師でもある私も十分に理解しているつもりでした。
勿論マネジメントの現場でも、部下に質問することで部下の考えを引き出し、その考えにそって仕事を進め、自分事としてコミットしてもらう。
そんなマネジメントをしていましたので、頭でも体感でも理解はしているつもりです。
ただ、本書の場合はその質問も生徒(学校教育の事例が満載なので)が考える。
教師の役割がテーマと焦点を与えること。
そしてルールに従って生徒たちに沢山質問を考えさせる。
そして生徒は沢山質問をだす。
その質問の優先順位を決める。
その質問を使って何をするかを考える。
学んだ事を振り返る。
教師はそのプロセスをあくまで支援する。
つまり学習の発端になる質問すらも生徒が考え、その質問について勉強をしていく、ということ。
でも、実際に数多くの学校でこの手法を取り入れたところ、生徒のやる気は劇的に向上したという。
そりゃ、そうだ。
だって自分が考えた質問。つまり、自分たちの興味のあることについて考えるわけなので、自分事になり主体的になる。
私は相手に考えさせるきっかけのために質問を使っていました。
勿論それも間違いじゃないけど、さらにやる気を引き出す手法だと感じます。
進め方にいくつかのポイントはあるものの、色々取り入れられそう。
早速支援先でやってみよう。
でも、改めて質問はパワフルだと感じます。
指示待ち人間は要らない、と言っている人ほど指示をしたがる。
部下は上司のコマでも手下でもない。
自分で考えることができる人間。
上司の言う通りだけ動く部下が欲しいわけじゃない。
上司も正解を持っているわけじゃないし、上司の考えている正解だけが正解ではない。
1人1人の考えや知恵を掛け合わせて、ベストの選択をすること。
チームとして結果をだすこと。それが組織人。