【読了】『労働法入門新版』
2020.02.09
まあ、とりたてて面白い本のわけはなく、正直知識のアップデートのために購入。
労働法はここ数年いくつか大幅な刷新が行われています。
働き方改革に代表されるように、労働者の働き方の多様性を認めていく。そんな世の中が本当に来ようとしている。
今の労働法規は残念ながら一昔前に作られたものなので、どちらかと言うと大量生産大量消費の時代で合ったり、会社や上司が明確な答えを持っていて、それについていけばなんやかんやで皆ハッピーになれる。そんな時代の産物だった。
でも、今は勿論そんなはずはないので、一人一人が自立し、どんな価値を提供するのかを、自分で考え行動する。
労働量ではなくて提供価値。
また、少子高齢化が進むことで圧倒的に労働力が不足している。
元々進んでいた女性の活躍は女性がそれを望むか望まないかに関わらず、マストだったりする。
女性が当たり前に働くことができない会社は労働力が確保できない。
成果はシンプルに量×質。
労働力を確保できない会社に未来はない。
女性だけでなくベテランの活躍も考える必要があるし、そもそも場を与えるだけではなく、継続的に結果を出し続けていける。そんな職場環境を創ることができない会社はやはり衰退するしかない。辞めちゃうから。
労働者にすり寄ろう。そんな話ではない。
シンプルに今までどおりが通用しなくなっただけ。
経営者も人事もゼロベースでどんな会社にしたいのか?を考えることができる、素晴らしい機会だと思う。
経営戦略を人事戦略に落とし込む。
コンプライアンスは最低条件でしかない。
どんな組織風土を創りたいのか?
ここにワクワクできる会社はきっと世の中から認め続けられるのだと思う。
偶然このタイミングで2社の人事の支援をする立場にいる私。
耳が痛いことも言いつつ、その会社がどうありたいのか?を一緒に考え、じんわりと漢方薬のように変化を促していく支援がしたい。