Know-How ノウハウ

分かりやすいだけで伝わるか?_022【メルマガ共有】

2020.01.26

おはようございます。
clear kyotoの森川です。

先日ロジカルシンキング研修に登壇していたのですが、その時思ったことを共有します。
それは、「ロジカルに伝えれば伝わるのか?」ということ。

ちなみに、私は元々ロジカルさの真逆にいたのですが、仕事の中でややマシになったので、この研修は大好きなのです。

ロジカルシンキングに関しては過去何度か触れています。
ロジカルに伝えるために必要なことは、超シンプルに伝えるのであれば、ポイントは2つ。
1つ目は、主張と根拠を必ずセットにすること。
2つ目は、その根拠を客観的なものにすること。
この2点です。

例えば、
「忍者の跳躍力、半端ねーっす。(主張)だって、超高く飛ぶんです。(根拠)」
ではなくて、
「忍者の跳躍力、半端ねーっす。(主張)だって、垂直に3メートル飛ぶんです。(根拠)」
と伝えましょう、と言うことです。

跳躍力半端ねー。だってね。ということですが、根拠となる「だってね」の先が主観によるもの(高い)ではなく、客観的なもの(3メートル)って言われた方が、本当っぽい。

ロジカルシンキングですが、勿論アウトプットする手前の、情報の整理の仕方がありますが、最終的には相手に伝わるように伝えること。これがゴールなのです。

でも、この話をしながらふと思ったんです。
いくらロジカルに伝えても伝わらない時は絶対ある。その違いは何のか?ということです。
私は会社勤めの時、本当に何度もこれで社長とぶつかっていました。
何度客観的な根拠を提示して主張しても「絶対ダメ」と言われるケースもありました。

それはなぜか?

結論から。
それは、「相手の言葉を使っていない」からなのです。

例えば、部内の会議に「スタンディングミーティング」を導入しましょう。みたいな話を上司にするとしましょう。
で、導入のメリットを探すわけです。
健康への効果だったり、生産性の向上だったり、寝る人が減るとか、会議室の準備時間がいらなくなるとか、そもそも会議室も狭くて大丈夫とか。

で、そのメリットを客観的に伝えればOKかと言うと、そうでもない。

生産性命の上司に「健康にもよいと思います」なんて言ったところで、健康に興味なければ「何を言っているんだ。会議は仕事なんだからしゃーないやん」と一蹴されて終わります。

コストダウンにしか興味がない人に「社員の健康増進のために」なんて言っても勿論無駄です。
逆に、社員の健康増進に関心がある人に「会議室のスペース減るのでコストも下がります」なんて言ってもムダ。

つまり、相手の関心事に刺さる根拠を提示しないと上司は「うん」とは言いません。

どっちも正解なんです。
物の見方が違うだけなんです。

でも、組織で働く以上は上司のOKをもらわないと先には進めませんよね?
だからこそ、相手の言葉で伝えるって大事なんです。

と、研修しながら改めて思っていました。

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逆に社員の健康増進に関心がある上司に「会議室のスペース減るのでコストダウンになります」なんて言っても、
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