【読了】『奇跡の組織』
2019.12.30
プロローグを読んだだけでワクワクしました。そんな本、珍しい。
著者の秦さんはかつて同じ会社で働いていた(らしい)方なのですが、その後ご自身で会社を立ち上げ経営されてきました。
その時に出会ったのがSEMCO社。
階層、組織図なし。戦略、予算なし。人事部なし。でも毎年140%以上の成長をしている会社、SEMCO社の経営スタイルを学び、自社に展開する。
その一部始終を本にされています。(またそれを展開する会社も作られている)
色々なキーワードにワクワクさせられる本なのですが、全ての根っこにあるのが「信頼」。
社員を大人として扱い信頼しているか?
だって社員は自分で意思決定をして住宅ローンを組んで購入したり、結婚して家族を創ったりと自分で適切に意思決定存在のはず。
なのに経営者は社員がずるをするのではないか?さぼるのではないか?結果にコミットしないのではないか?そんな疑心暗鬼からルールやノルマを創っていく。
そのルールが主体性を奪っている張本人。
だからこそ、「信頼」して任せていく。
うーーーむ。
色々考えちゃいました。
こんな組織を実現してみたい。そんな欲にかられる本。
丁度ある会社の制度設計をしようとしているのですが、そおプロセスをオープンにし、社員から関心ある人に参加してもらいながら進めてみよう。
セムコのスタイルをいきなり全部真似はできないけど、すぐに取り入れることができるものもたくさんあります。
小さく実験。そしてフィードバックループをあらかじめ合意する。
オープンでシンプルで合意。それがすべてのベースになっているのを感じます。
自分の会社が少し大きくなったらこんな会社にしたいなとも思うし、すごくワクワクする経営の仕方だと思います。
いつも3つの問いからスタートするのも素敵。(3WHY)
何故そうなっているのか?
本当にそうなのか?
本来どうあるべきなのか?
目的に立ち返ることでゼロベース思考が回りだす。
大好きなそもそも論。
私が大好きな言葉が沢山ならんでいるから読んでて面白かったのかもしれません。
でも、セムコスタイルは学び伝えていきたいとも思いました。