【読了】『ハラスメントの境界線』
2024.09.28
もうね、タイトルの通りです。経営者、人事部門、管理職の人は一度目を通しておくことをおすすめします。
とか言うと、「もう十分理解しているよ。」と思われるかもしれません。
でも、それでも確認した方がいい。
何故なら、私達は自分の都合の良い方に解釈してしまうから、です。
特に私達男性で管理職などの立場にいる、若しくは社歴が長い人。
その立場や権限に慣れ過ぎてしまい、自覚がないから、です。(特に男性)
色々な事例を織り交ぜてその境界線を説明してくれているので正直飽きることはありません。
でも、読んでいるうちに私自身の認識が間違っていたことにも気づかされました。
私は、セクハラは相手がどう受け取るか、の主観性が基準となり、パワハラは相手がどうこうではなく、客観性が基準になる、と思っていたんです。(そのように習った)
けど、本書によると、セクハラも客観性が基準になるとのこと。
でも、考えてみればそうなんです。
客観性が基準になる理由は2つ。
1つ目は周りで見ている人がセクハラの現場をみると気分が悪くなるから。
2つ目は、相手がいいなら大丈夫、なんてそんなの妄想の世界だから、です。
本当に恋仲であればよそでいちゃいちゃすればいい。自分に好意を持っている?なんて大体勘違いです。
先日ある同業の社長さん(女性)と話をする機会があって、たまたまハラスメントの話になりました。(多分お互いそのテーマの研修が多い)
その時に言われたのが、なるほど、だったんです。
「どうして男の人は女性が笑顔で対応すると、お、俺に気があるのかも?とか思っているのが訳わからない。愛想笑いだって分からないんですかね~?」と言われたんです。
その時正直、「すいません。俺もそう勘違いするわ・・・。」という話になりました。
そういう事なんです。そういう生物なのかな?とも思います。(勿論違う人も沢山います)
何が言いたいかと言うと、それくらいに思っておかないと勘違い⇒セクハラ、なんてことになっちゃうよね、という話。
そういえば私が昔勤めていた外資系のアパレル企業は、この辺のガイドラインが明確かつ厳粛でした。
簡単に言うと、「男性マネージャーは女性スタッフの首より下に目線を向けない。指一本触れてはいけない。あなたがやりそうとか疑っているわけではなく、スタッフと職場の風土を守るためです。」と明確に言われたし、都度都度本部からそんなアナウンスもありました。
少し話がそれましたが、セクハラも客観性が大事だよ、という話。
それともう一つ。
スーパースターが組織にもたらす利益よりも、「有害な人材」が組織にもたらすデメリットの方が大きい、ということ。
財務省の例などを見ると明快です。
ということは、組織としてそんな事をのさばらせていたら利益はなくなるし、スーパースターもあきれて去っていくでしょう。
私の肌感覚で言うと、日本ってまだまだ「男性は」「女性は」みたいな性区分があると感じるし、それによる職業差別に近いものもある。色々な意味で。
でも、皆が安心して働ける会社にしないと間違いなくその組織は衰退していく。
お客様も去っていく。(そんな会社とは付き合いたくないから)
ということは事業戦略の一部なんだよね、という認識を明確に持たないとまずいよな、という話でした。