『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。

今日はちょっとモリカワの残念な話をお伝えします。
きっと反面教師になるはずです。

端的にお伝えすると、自分が発した言葉がどう受け止められるか分からない、ということ。
改めて色々な配慮が必要だと感じた出来事がありました。（というか、失敗です）

ある研修中に、KPIの話になっていたんです。
その時に私がこんな伝え方をしたんです。
「KPIなどの数字を追うことは大事だし、それをどう変化さえるのかが戦術でもあります。でもそれよりももっと大事にして欲しいのは、そのKPIの意味。勿論目標の意味も含めてです。
例えば売上とか利益。勿論大事です。でも、私はこの数字を上げろ、と言われてもワクワクしないんです。オモロない。私は、ですよ。
それよりも自分の仕事によってどんな影響力が発揮され、お客様や社会や社内でどのように役に立つのか？その役に立った結果が売り上げや利益。KPIもそれですよね。
数字をあげることを目的にしちゃいけないんです。その先にある目的や理念の実現。そのために事業活動があるんです。
だから、その数字が持っている意味や目的。これを部下の方と共有して欲しいのです。」
と伝えました。

これ、勿論仕事の本筋ですし、間違いなく大事な事なんです。
でも、私の伝え方や使った言葉がまずかったんです。

即参加者の中にいらっしゃった営業の責任者の方から研修中にご指摘を頂きました。
「自分たちは売上や粗利、営業利益を上げるために一丸となって仕事をしている。それを、オモロないとかワクワクしないとは、馬鹿にしているのか！」
そんな内容です。

勿論私は、「私の場合」と注釈をつけていますし、勿論馬鹿にもしていない。私が伝えたい意図が全然伝わっていないんです。
でも、これは私の失敗なんです。
使う言葉が不適切だった。

実はこの説明、この手の研修で良くするんです。勿論私が管理職時代も部下に散々伝えてきたことでもあるし、私自身も目的を大事にすることで仕事の成果をだしてきました。目的とゴールはセット。本当に大事な事なんです。数字の先にある目的の達成の為にゴールがある。それは間違いない。
なので、私も熱くなってしまい、率直な言い方で自分の想いをぶつけてしまい、その中で、「オモロない」とか「ワクワクしない」という言葉を、使ってしまいました。
繰り返しですが、目的を大事にすることは間違いないんです。ただ、その意味については、立場が変わると見え方も大分変るのだと思います。私は人事目線で多分ものを言っている。
でも、営業のお仕事している人からすると、日々数字を追い貢献している。勿論そのなかにお客様のお客に立つことは含まれているのだと思います。この会社さんの場合は。
という立場の人に使う言葉じゃなかったんです。

勿論その方にはきちんとその場で謝罪をし、改めて私の意図もお伝えしました。
でも多分彼も頭では理解されているんです。私の言い方が気に障ったのです。

自分の発した言葉が自分の意図通りに届くわけではない。改めて気づかされました。
そして、まだまだ未熟な自分に気づかされました。

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■clear kyoto合同会社　代表　森川　宗貴（もりかわ　むねたか）
■ACC（国際コーチング連盟認定コーチ）
■キャリアコンサルタント（国家資格）
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