『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。

最近色々な企業様の社員の方の話を聴く機会が多かったのですが、その時に感じた事を共有します。
「期待値、伝わっていないよね」という話。

期待値とは何か？
大きな話をすれば、組織の中で果たしてほしい役割。また、そのために発揮して欲しい考え方や行動、人との関わり方。です。
小さな話をすると、日々の仕事の中で求められている仕事の結果だったり、その結果を得るために必要は考え方や行動。です。

なんでこの話をするかというと、それが上司と部下の間で共有されていないがために、様々なストレスを引き起こしているなと感じることが多いのです。
「自分なりに頑張っているんですけどね。上司が評価してくれないんです。」という声は本当によく聴きます。
勿論その人がさぼっているなんて思っていません。
でも、仕事って期待に応えることで初めて価値が生まれるんです。
そしてその人は明らかにその期待されていることを勘違いしている。
日々のオペレーションをきちんと回す。
そんなん当たり前なんです。
そこに加えて、どうしたらもっと効率が上がるのか？
どうしたら周りの人たちが楽になるのか？
どうしたら周りの人たちが喜んでくれるのか？
を「自分から」考え行動することが期待されています。
日々の業務をこなしているだけでは、期待に応えているとは残念ながら言えません。
もっと言えば、自分の半径2メートルの人をまずはハッピーにする。それが仕事の価値なんです。言われたことをやっていればいいわけではありません。

「うちは上司がしっかりしてくれないから困るんです。」という声もよく聞きます。
もしかしたら本当に上司の人がしっかりしていないのかもしれません。
でもね。
上司だって完璧じゃないんです。得意不得意もあるし、勿論間違えることもある。
大事なことはそんな上司をどう支えて、チームとして良い仕事をするのか？そのために自分がどんなサポートをするのか？を「自分から」考えて行動することが期待されています。
「上司がイマイチ」なんて言っている時点ではっきり言って他責人間です。かっこ悪い大人の見本です。
（言いたくなることは多々ありますけどね）
上司の不得意なところやできていないところがあるなら、そこを自分がフォローしたらいいんです。そんな部下、最高だと思いませんか？
少なくとも「上司が〇〇だから」なんて言っているうちは他責だし、自律していない。
チームに価値を生み出す行動を「自ら」考えて行動することが大事です。
これが所謂「フォロワーシップ」という、チームを自ら支えていく行動の話。
そしてそれこそが部下に発揮して欲しい価値でもあります。

でもね。一方で。

こういった期待値を上司や組織がきちんと伝えているかどうかも同時に大事な事でもあります。
日々の仕事の中でその期待値について対話していますか？
それがなければ部下が理解していなくても仕方がありません。
人事制度の中で役割が言語化されていますか？
その期待されている役割にそった、評価項目になっていますか？
制度はメッセージなんです。行動のチェックシートではありません。
制度の中の言葉を使って、上司と部下の対話を促し効果性を高めるツールなのです。

つまり、日々のコミュニケーションや制度を通して一貫したメッセージを伝え続けないと、部下の考え方や行動がぶれていくよ、ということです。

これ、上司部下双方が努力し合う必要がある事なんです。
だって、お互いにいい仕事して気持ちよく働きたいじゃないですか。
いい結果をだして「流石俺たち！」って言いたくないですか？

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■clear kyoto合同会社　代表　森川　宗貴（もりかわ　むねたか）
■ACC（国際コーチング連盟認定コーチ）
■キャリアコンサルタント（国家資格）
■（一社）日本スケジューリング協会　専務理事
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