【読了】『「あきらめる」から前に進める』
2023.01.19
読んでいて一番感じたことは、むねりん、本当に自然体なんだな、と。
勿論プロ野球選手なので、想像もつかない努力をされています。
でも、なんていうか、「在り方」に無理がない。
人には色々な生き方があるし、どれも尊いと思っています。その中でもむねりんは、常に今の自分を見つめ、自分で考え選択し、行動している。
ただ、その時に、高い目標を設定し、自身のストレッチを前提として努力し続ける、ということはしていない。
あくまで今の自分の心のむくままに生きてきている。
だから納得感が高いのだと感じました。
彼の経歴を詳しく知っていたわけではないのですが、日本のプロ野球⇒アメリカでマイナーリーグ(たまにメジャー)⇒日本のプロ野球⇒台湾のリーグ⇒日本の独立リーグというキャリア。
勿論輝かしいけど、派手さはない。言い方を変えるとパッとしない、とも言えます。(イチローさんみたいな人と比べると、です)
でも、常に自分の心に正直に選択しているから納得感が高い。つまり、幸せ、なんです。
良い意味で高望みをしない、とも言えます。この辺は大谷選手とは大分違う。
正直、むねりんみたいなプロ野球選手がいたことにも驚きました。(みんな大谷選手みたいに、目標から逆算して努力し続けているものだと思っていた)
自律神経の病気になり、筋力も体力もなくなったムネリンの選択は「生きる事」だったそうです。
野球選手としてではなく、人として生きていく事を優先した。原点に戻ったとも言えます。
だからこそ、少しずつ快方にも向かったし、その変化自体も受け入れることができ、再度野球の選手に戻れたのだと思います。
うん。なんていくか、いつも今の自分と向き合っている。今の自分を受け入れ、じゃあ、どうするかを考え行動していく。
地に足着いた、主体性、とでも言いましょうか。
そんなメッセージが沢山詰まっていました。