Know-How ノウハウ

心理的安全性は対話だけじゃない_248

2022.10.07

『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。

昨今「心理的安全性」という言葉が大分一般的に使われるようになりました。
その文字の通り。心理的に安心安全な職場づくりが大事ですよね、というニュアンスで良いと思います。
そしてそんな職場づくりのキーマンは勿論管理職。
管理職の在り方一つで、安心して働くことができる職場になるのか?それとも行くのが嫌になっちゃう職場になるのかが変わるからです。
勿論これはメンタルヘルス対策が最終的な目的ではありません。
メンバーが安心して働くことができる⇒仕事のパフォーマンスが上がる⇒顧客や社会への価値提供が上がる⇒会社の業績も上がるし本人の働き甲斐も上がる!
というのが目的です。
そして心理的安全性が担保された職場づくりのために、対話の量を増やしたり、メンバーに考えさせる関わり方が必要だったりするわけです。

勿論これについて否定するつもりはありません。
本当にそう思っています。
でも、一方で、本当にそれで心理的安全性は担保されるのかというと、そうでもないかも、と最近感じています。

上司が部下のやる気を引き出す。
考えていることを引き出し尊重する。
これが対話のベースにあることは間違いありません。
でも、本人はどうなのか?
本人の納得感やそれだけじゃないと思うんです。

もう一つ必要なのは「役割」だと思っています。

私は京都でHANKEESというテニスのクラブチームに所属し毎週テニスしています。
このチームで団体戦に出たり個人戦に出たりしています。
元々HANKEESは私の先輩が在学中に立ち上げたクラブチーム。創立してもう28年くらい経過しているはずです。
そして今での京都市の一部リーグで戦っているチームです。
何が言いたいかというと、皆テニス上手いんです。
学生時代の戦績もものすごい人が多いですし皆今でも現役で頑張っている人が多い。
若いメンバーも増えてきて、これまた上手くて強い。
そんな中森川はというと、間違いなくテニスの腕前は一番イマイチだと自負しています。

ここからが大事なところです。

テニス一番下手と思っていた森川。
そう思うと練習行くのに気後れしていました。もっと言えば話をするのも遠慮気味でした。
自分が入ることで練習の足を引っ張っているという実感があったからです。
だって一番自分がミスをしてしまうし、相手の球についていけないなんてことが多々あるわけです。
勿論誰かに言われたわけではありません。(というか、思ってもいないと思います)
でも、「自分がいたら皆の練習の邪魔になるのでは?」と勝手に思ってしまいあまり練習に参加できない時期がありました。つまり、心理的安全性を私が感じることができていなかったんです。嫌な事言われたことなんで一度もないのにね。

転機は33歳くらいでしょうか?
元々土曜日の早朝に全体での練習をしていましたが、それに追加で日曜日の夜にも練習を始めたんです。
私がどうしてももっとうまくなりたい、という気持ちを汲んでくれ先輩や大学の同期が毎週練習に付き合ってくれました。
本当に毎週。
そしてそれが定例化し結果もう15年続いています。
この夜の練習会は一応私が「主」となり、ほぼ必ずコートにいる。(コートは年間契約でずっと確保しています)
会費やコート代、ボール代などの会計も私がしています。
当時練習に付き合ってくれた先輩も今でも毎週来てくれてますし、ボールの購入やコートの確保等してくださっています。

となると何が起きたか。
安心して練習に参加できるんです。
勿論テニスの腕前は相変わらずビリです。
でも、安心して私は参加しています。
それは多分何らかの役割を果たせているから、というのが大きいと思います。

結局心理的安全性って本人がどう感じているかなんです。
そして役割がある、というのは結構大事な要素だとふと感じました。(先週の練習の時)
つまり、そういう職場を作りたいのなら、本人に役割を持たせること。
そして役割認識をさせる事。
その役割についてきちんと評価すること。

そうすることで本人の中の「お役立ち感」が大きくなり結果、心理的安全性を感じやすくなるのだと思います。
風通しの良い職場を作るだけじゃダメですよね、という話でした。

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■clear kyoto合同会社 代表 森川 宗貴(もりかわ むねたか)
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■キャリアコンサルタント(国家資格)
■(一社)日本スケジューリング協会 専務理事
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