【読了】『続現代ヤクザに学ぶ最強交渉・処世術』
2022.01.03
新年1発目!
処世術どあるが、どちらかというと組織の中での効果的な立ち居振る舞いに近い。
そしてヤクザがネタだけあって中々粋だったりする。
どの辺が粋かというと、漢気溢れている。そして絶対に義理人情を外さない。
言い換えるのであれば潔いし原則に則っているので誠実さも感じる。(やってることはヤクザなんですけどね)
任侠の世界って義理を大事にするらしい。だからこそ、そこを外す人は生き残れない。
でも、それって会社員も全く一緒なんですよね。
そういった意味で管理職の方が読むと勉強になると思うし、改めて背筋が伸びる部分は多いなと感じる本。
そんな処世術が全部で35個書かれている。それら全てにストリーがついていて解説がついていて、活かし方まで書かれているので中々丁寧。
そんな中でもモリカワ的にぴか一だったのが、「部下を動かすには相手の欠点を的確に把握せよ」というもの。
動かす、という言葉はちょっと好きではないけど、ここで著者が言いたい事は、まず相手を理解しないと相手は動いてはくれないよ。ということ。
そしてその理解のためには、長所よりも短所を把握する。そうすることによって長所が理解できるから、ということ。
欠点っていわば突き抜けて苦手な事。つまり、その欠点の反対側は長所になる。
長所を探そうとすると実は突き抜けたっ長所って見つかりにくい。
そつがないような印象になってしまうが、それは長所でもない。要領がいいだけ。(長所ともいえる)
要領がいいのは突き抜けた結果が出にくい、ということ。
私も昔ある先輩に「器用貧乏」と言われたことがあった。当時はそれが嫌だったけど、否定もできない。なんでもうまくやるけどただ、それだけ。
逆に何か突き抜けた長所(強み)がある人は一点突破で突き抜けていく。
つまり、そんな強みを見つけることが部下の活躍に繋がり、チームの業績にもつながるし育成にもつながる。
その突き抜けた長所(強み)を見つけるために、まず欠点を把握しよう、というもの。
そもそも管理職は部下を理解し、相手に合わせた育成や関与をしなければならない。
長所を見つけるために欠点を把握する。この視点は確かにあまりないかもしれない。