【読了】『人生は苦である、でも死んではいけない』
2021.10.14
物凄くレビュー書きにくいです。
というのも、読みながら何度も「ん?ちょっと待てよ」と少し前に戻り、理解の確認をするために読み返していました。
でも、解像度が上がりきらない部分もあり、ふわっとした理解になっています。
岸見先生は具体的に事例をだして説明してくれているのですが、その背景にある感情とか思考の変化に僕がついていけなくて、結果解像度が上がらない部分があった感じです。
そしてなんていうか、読んでいて苦しくなります。
でも、ほっともします。
一番心に残ったのは「有用性」という言葉。
私たちは物事の判断基準にこの有用性をよく使う。もしかしたら物事の判断、というよりも自分自身の存在価値に対して、と言ってもいいかもしれません。
自分なんてなんの役にも立っていない。
貢献できていない。
生きている意味がない。
苦しい想いを繰り返すと、そんな思考になることもあるでしょう。
でも、人は「ある」だけで価値がある。
「ある」だけで喜んでくれる人が居る。それならばその喜んでくれた人に価値を与えることができている、ということ。
あるだけで実は幸福なんだともいう。
良く思われなくていい。
良いことをしなくてはいけない。という思考にとらわれてしまうが、ひとは「ある」だけで価値がある。
経済性や生産性も確かに大事だけど、お金で価値を換算するのは愚でもある。
あるだけでいい。いてくれるだけでいい。
だから価値のない人はいない。
生きさえしていればいい。
というメッセージを受け取りました。
なんで私がふわっとしか理解できていないかというと、まだ、様々な場面に置き換えてイメージできていないから。
分かったような分かっていないような。
多分頭で理解するんじゃなくて、心で感じるしかない。
そんな気もしています。
哲学は難しい。
だからいつも考えて、感じて、自分なりの答えを出すしかないんでしょうね。