Know-How ノウハウ

親子の関係_161

2021.10.08

『緩められる大人のメルマガ』
“よく働きよく生きる緩め方”をお伝えしている、森川です。

つい先日、岸見先生の著書「叱らない子育て」が中々強烈な刺激だったので、ちょっとそれについて感じたことを共有したいと思います。

うちのムスメは今中学2年生。絶賛反抗期。
まあ、それでも普段は私と仲良く話しているし遊んでいるし、親子の仲は悪くないと思います。
ただ、勉強や習い事が結構大変そうで、ムスメがイライラするんですよね。
そしてそんな娘を見て僕自身も心が正直ざわつきます。

もう少し具体的に言いますね。

ムスメの物言いとか態度に「いらっっ」とするわけです。

でも、大体の場合は「一時停止ボタン」を押し、さあ、どう伝えようか、関わろうかを考えてから自分で選択をしています。
でも、残念ながら稀に一時停止ができなくてきつくいってしまうことも正直ありました。

でも、僕自身は娘の父親なので、「あかんものはあかん」と伝えることが自分の役割だと思っているし、その行動が良い方の変化するように気付かせ促すことが役割だと思っていました。

でも、どうにも伝わらない。
伝わっていないと感じるのは、ムスメが同じような態度や行動をするから。

「ん?これ、もしかして僕の関わり方がまずいのでは?」
と思ったんです。
だって、他人は変えられないし、ムスメの反応は僕の言動の鏡だから。
「んーーーー・・・?」だったんです。

というタイミングでこの本を読んだのですが、ものすごくざわついた心に塩を塗られたキーワードがいくつか。
「子供を反抗させる親がいるだけ」
「親と子は対等」
「親が子を対等とみていないから褒めたり叱ったりする」
「叱るのでも褒めるのでもない」
「課題の分離」

色々ありましたが特に揺さぶられたのは上記5つ。

細かく解説すると長々となるので、端的に。
一言でいうと、「子供を対等に扱い、信じて任せる事」。
うちでいうと、ムスメは大事なことは理解していて、その上で自分で選択し決めることができると信じ、介入しないこと。

お気づきの方もおられると思いますが、完全にコーチングなんです。
僕は時には介入が必要だと思っていました。
分かっていないなら分からせなきゃ。くらいの感じです。
でも、それって完全に縦の関係なんですよね。
つまり僕は娘を対等に扱っていなかったわけです。

これはしびれました。

そんなつもりなかったので。
でも、言われてみれば確かにそう。
友達にはわざわざ言わないこともムスメには言っている。それは上から下に見ているからにほかなりません。

勿論娘が分かっていないことは伝えないといけない。
でも、それも伝えた後それをどう活かすかは彼女の問題であり僕の問題ではない。
僕の言うとおりにやらせよう、というのが違うのです。

これでもプロのコーチなので、それでも娘と向き合い娘の話を聴いているとは思います。
でも、信じていなかった。
父という役割がそれを邪魔していたな、と感じました。

それから1週間。今は娘を信じ、ムスメは自分で選択し行動できると信じ、任せることにしています。
勿論何か手出すかが必要な時は大歓迎だよ、とも伝えています。
実はそれだけで僕自身はすごく楽にもなりました。気持ちが。
結局介入した分自分で嫌な気持ちになっていたんですね。

子育てって親の成長の機会でもあるのね、と改めて感じました。

子育てという旅はまだ途中です。
何か変化があったらまた皆さんにも共有しますね。

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■clear kyoto合同会社 代表 森川 宗貴(もりかわ むねたか)
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■キャリアコンサルタント(国家資格)
■(一社)日本スケジューリング協会 専務理事
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