Know-How ノウハウ

伝える前にまず〇〇_154

2021.09.06

『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。

先日『社内調整力強化研修』に登壇していました。
内容はその名の通り。社内での調整力をアップする研修です。
その中に「アサーティブコミュニケーション」を入れていました。
アサーティブコミュニケーションとは、主張的に伝えること。
よく、「言いにくいことを伝える」とか言われたりします。
つまり、伝えるスキル。

なのですが、伝える前にしないといけないことがあります。
逆に言えばこれをしないと「伝わらない」。

それは、「聴く」ことなのです。

アサーティブコミュニケーションの手順は、
D:Describe(描写する) 客観的に状況・事実を伝える

E:Express(表現する) 自分の意見や感情を表現する

S:Specify(提案する) 相手に求めているものを言葉で伝える

C:Consequences(結果を伝える) 提案したものの実行/不実行による結果を伝える

と言われています。
簡単な会話例を紹介します。

「30分遅刻したけど(D:描写する)、どうしたの?」
「ごめんごめん、寝坊してしまって」
「連絡がないと心配になるし、後ろの予定にも響くからちょっと困る(E:表現する)」
「気をつけるよ」
「遅れるなら、わかった時点で何分遅れるか連絡をくれない?(S:提案する)。そうしてくれたら適当に時間も潰せるし、後ろの予定もずらせるかもだし(C:結果を伝える)」
「わかった、次からそうするよ」

でも、ここで大事なことは、Describeする時。
事実を伝えるとともに「どうしたの?」と聞こうとすることです。

例えば相手が遅刻してきたとき、アサーティブでないと、
「なあ、30分遅刻やん。なんなんいったい・・・。」とすぐに自分の感情を言いたくなりますよね。
でも、その前に「どうしたの?」と聞く姿勢を持つことが重要なのです。
そうすることで相手は話やすくなるし、こちらも正確に状況を把握できるようになります。

もし上記の例が寝坊ではなく、家族の誰かが具合が悪くなり付き添っていた、だったらその後のくだりは大分変りますよね?
でも、頭ごなしに文句を言ってしまうと相手も「こっちも急病人が出て大変だったのに、ナンやねん。」となり、お互い緊張感が高まってしまいます。

つまり、アサーティブコミュニケーションは聴くことをベースにした伝えるスキル、なのです。

会社で働いていると、利害が一致しない(ように感じる)関係者が沢山いるし、そんな人たちと一緒に仕事をしないといけません。
勿論言うべきことは言わないといけないし、弱腰になる必要もあありません。
でも、本来であれば目的も目標も同じ方向を見ている仲間でもあります。
お互いの納得感を高めるためにもまず、相手の状況に耳を傾ける事。
それこそが、「相手を尊重する」ことなのです。

お互いを尊重し合う姿勢から安心感は生まれます。
他部署の人だけでなく、自分の部下や後輩に対しても同様です。
それが所謂「風通しのよさ」を作り上げるのです。

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■clear kyoto合同会社 代表 森川 宗貴(もりかわ むねたか)
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■キャリアコンサルタント(国家資格)
■(一社)日本スケジューリング協会 専務理事
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