【読了】『座右の書「貞観政要」』
2021.05.17
久しぶりの大ヒット。というか、まさしく座右の書になりました。
流石知の巨人、出口さんです。
貞観政要は古くは唐の時代。第2代皇帝、太宗・」李世民の言葉を集めたもの。
西暦でいうと680年位です。
と言うことは、1300年以上前の話。
なのですが、ここに書いてあることはまさしく経営者、管理職が大切にした方が良いことばかり。
というか、原理原則に基づいた人材育成や登用、マネジメントについて書かれています。
細かくは是非本書を読んで欲しいのですが、
①組織はリーダーの器以上のことは何一つできない。
⇒自らを捨てる。必死に消す。
②リーダーは、自分にとって都合の悪いことを言ってくれる部下をそばに置くべきである。
③部下は茶坊主になってはいけない。上司におもねってはならない。
④君は舟なり、人は水なり。水はよく舟を載せ、またよく覆す。
⑤リーダーは常に勉強し続けなければならない。
ザクっとこんなヒントが書かれている。
読めば読むほどそりゃそうだ、と言う事ばかり。つまり、人間のやることなんてここ数千年変わっていない。
だから古典から学ぶべきなんだろうな、と思う。論語。孫氏の兵法。論語と算盤。とか。
そういえば7つの習慣は、コヴィー博士が200年分以上の新聞や雑誌、書物から「成功の法則」を抽出したもの。でも、それも最初の140年のところに詰まっていた「人格主義」によるものだった。
結局小手先のテクニックではなく「人とは」を突き詰め、原理原則に則った在り方を追求し続けるしかないのだと思う。
果てしない道。
でも、先人たちが歩いてきた道でもあると思うと少々心強い。