課長に必要なリスクマネジメントとは?
2019.05.24
リスクマネジメント。コンプライアンス。
そんなお堅いテーマの研修に今週3日間登壇していました。そう、お堅いテーマも得意なのです。
お堅いテーマを柔らかくする研修講師、森川です。
民間企業でも公務員の世界でも「不祥事」はしょっちゅうですね。
そして必ず言われるのが「そりゃ、本人の資質でしょ?」。
そういいたくなる気持ちも分かりますがでも、違います。それを言ったらおしまいです。
そういった不祥事を起こさせないためにするのがリスクマネジメント。
その中でカギになるのが「機会」を減らすこと、です。
勿論本人に動機があるからいらん事するわけです。
でも、いらんことしようと思ったときに「でも、これ間違いなく見つかるわ」と思ったら手が止まります。
例えば万引き。
監視カメラがあっても「お、あそこ死角や」と思うと手が動く。
逆におばあちゃん一人でやっている雑貨屋でも狭いし視界が開けているからおばあちゃんにみられてそう・・・、と思うと手が動かない。(スリルを楽しんでいる人は別です)
会社も一緒です。
上司の目が行き届いている。
必ずチェックが入っている。
空気的に無理っぽい。
もっと言えば仲がいい上司に見つかって軽蔑されるのはいやだな・・・
つまり手が動かなくなる理由を作ってあげることで不祥事は減っていきます。
それがリスクマネジメント。
私が以前勤めていたGAPでは、毎日スタッフはシフトが終わって帰るときに私たちマネージャーのバッグチェックを受けなければ帰れません。
皆帰るときに「バッグチェックお願いします~」といって鞄を全開にして中身を見せるのです。
だってストックルームとかから簡単に商品持って帰れる環境だからです。
つまり、持って帰っていないことを毎日証明させる。
でも、これは犯人探しが目的ではありません。
皆を守るために。皆いつも潔白だね、ということを証明するためにやっているのです。
そしてその目的をスタッフに周知しています。
いらんことをさせない。これも「愛」なのです。