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【メルマガ共有】部下の主体性を伸ばすには?_048

2020.08.27

課長と組織が変化する研修講師、clear kyotoの森川です。

 

社会人基礎力調査の項目の中で、一番重視されつつ、一番自社の若手に足りていないと言われているのが、この「主体性」。
そもそも主体性って何か?学生の自己PRとかを聴いていると、自分から動く、というところにフォーカスが当たっている気がしますが、若干ずれています。
その前に「自分で選択する」こと。
これが主体性です。

つまり、自分で考えて選択し、その選択に沿って行動する。自分で選択しているから責任は勿論自分。という感じです。

そしてご多分に漏れず企業の管理職からは「うちの部下たちは主体性が足りない・・・」というぼやきを良く聞きます。
これは昔からそうです。
私が社会人になった時も言われていました。

と言うことは、そもそも新卒で入った若い社員に主体性を求めるのは、実は酷かもね、と言うことです。

主体性はそもそも先天的な個性ではありません。
仕事や経験したことによって身につくスキルなのです。

つまり、主体性と言うものを身に着けずに会社に入っているので、そもそもあるわけない。
(勿論学生時代にそれを身に着けている人も多数おられます)
なので、意図的に主体性を伸ばす。そんな指導をしないといけない、と言うことです。

それは、研修・・・、じゃないですよね。日々のOJTこそが主体性を身に着ける舞台です。

もう一度前提に帰りますが、主体性は「自分で選択する力」です。

ということは、自分で選択させればいい。
もっと言えば、その前段の、自分で考える、ということをやらせればいいのです。

ここで活躍するのが「質問」です。
仕事の指示をしつつ、「どうやって進めようと思ってる?」とか「それを選んだ理由は何?」みたいに質問をして対話をすることがおすすめです。

質問することで相手は考え始めます。
その考え始めるスイッチを質問で入れてあげる。
そうすると自分で考えるようになります。

仕事をまだ任せられない相手っていますよね?業務レベルが足りていなければそれは仕方ありません。
でも、そんな時でも質問を使えば相手が考え選択をするようになります。

繰り返しになりますが、主体性を最初から身に着けて入ってくる人は多くありません。
後天的に身に着ける「スキル」です。

それを伸ばすのは上司の大切な仕事です。
だって、部下が主体性を発揮してくれないとチームの成果なんて出るはずありませんから。