【読了】『仕掛学』
2020.06.08
世の中には「ついやっちゃう」という仕掛けがあふれている。
それを論理的に分析して学問として成立させよう、というのが著者の目論見。というか、野望に近い。
よく見かける仕掛けだと、階段がピアノの鍵盤になっていて、結果階段で移動しちゃう。(音が出るから)⇒健康増進。
男性用トイレの的。
制限速度の下の、あなたの今のスピード表示。
歩く歩道の足跡。(止まり位置)
などなどたくさん紹介されていて、大体見たことあるわ、と言う感じ。
ただ、中盤からそれを論理的に分析し始めると結構難しい。
ロジックツリーのように分解しているのだが、理解はできるが再現できない。
つまり、理屈を分かっていても自分がそれを作れるかと言うとかなり別問題に感じる。
著者も最後の章で、いきなり考えるのは難しい。
まずはパクる。転用する。そこからスタートだと言っている。
そう。学ぶとは「真似ぶ」。
そこからオリジナルのものが生まれるかも。