【読了】『ロートレック荘事件』
2020.06.01
なんか冒頭から登場人物が特定できないストレスを抱えながら読了。
結局それが作者の狙いとわかるのも最終段階になってから。
そういった意味では術中にはまったか。
金持ちの別荘で起きた令嬢3人連続銃殺事件。
正直この謎解き自体はあまり面白くない。
勿論犯人も最終的井は直ぐ特定されちゃう。
結局登場人物は殺害された令状人とその親。そして別荘に遊びに来ていた工藤と重樹、修。
重樹は幼少のころ修のいたずらで下半身に怪我を負い、下半身だけ成長しない難病を患った。
修はそれ以降重樹の庇護者となる。
のだけど、その記述だけ読んでいると、工藤がそうなったのかな、と勘違いさせる。
だって、最終段階まで修と言う名前は出てこない。
正直読み進めているうちは男性の登場人物は2人だと思っていた。(重樹と工藤)。
そう考えるとこの事件自体はいたってシンプルな色恋沙汰事件。
でも、読者にしてみればとても難解な事件に仕立て上げられている。
うーーん。なるほど。