Know-How ノウハウ

適切な言葉、ありませんか?_491

2024.12.10

『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。

先日ある組織で評価者研修に登壇したときに、ふと感じたことを共有します。
着地点なしに書きますが、多分大事な事だと思います。

評価者研修ってものすごく大事なのですが、一方で組織によっては本当に刺さりにくいテーマでもあります。
特に、評価する、ということに慣れていない。もしくは若干ネガティブな感情が存在する組織だと、「そもそもなんで?」みたいなところから始まったりします。
とはいえ私は人事制度を設計し運用までやってきたプロでもあり、もちろん研修講師のプロでもありますので、学びの納得感はしっかりと担保できています。
でも、その時の研修アンケートでこんな言葉があったのが少し気になったんです。

「人が人を評価するのはおかしい」

言いたいことはなんとなくわかります。
直訳するとすると、「自分だって未熟な人間なのに、そんな自分が人を評価するなんておこがましい」といったところだと思います。
もっと言えば、この言葉は過去何度も目にしてきました。
でも、今回ふと気になったんです。

なんていうんでしょう。
この「評価」という言葉が持つメッセージやエネルギー、パワーが結構厄介だな、と。
評価制度のそもそもの目的をこの「評価」という言葉がミスリードしている。そう感じたんです。

なんていうんでしょうね。
「評価をくだす!」みたいな。
上から下へ、みたいなニュアンスをこの「評価」という言葉から感じます。(私だけ?)
でも、多分上述の方もそこに違和感があったんじゃないかな、と。

上司と部下は組織の役職上は上下関係がありますが、人間対人間という観点でいうともちろん対等です。
でも、上下関係が勝る。
そう考えると、褒めるとか叱るという言葉も上から下の感じがあるので違和感をずっと感じていました。
言い換えるなら、フィードバック、なのですが、これも「フィードバックを与える」となるとちょっといやらしい。フィードバックを伝える、くらいでいいのだと思います。

なんでこんなこと考えているかというと、評価制度はそもそも人材育成のツールであり、組織目標達成のツールでもあります。
ただ、評価制度があれば人が育つわけでもなく、日々のマネジメントの中でフィードバックをし続け、方向性を指し示しずれていればそれを伝え続ける。そしてこの評価自体は半年間の振り返りの集大成、くらいの位置づけなんです。
でも、フィードバックは伝えないと相手が気づかない。
相手に気づきを促し、良い行動を習慣化し、継続的に良い仕事をし続けて、みんなでハッピーになろうぜっっ!という趣旨のはずなんです。
そう思うと、とても大事だし、良い方向に変化を仕掛けるのでポジティブな施策なんです。
なのに、「人が人を評価するなんて・・・」みたいにネガティブにとらえられちゃうのがどうにも不憫でなりません。(評価制度が)

もっとワクワクする名前に変えたらきっとみんなの受け止め方も変わるのにな、と思いました。
そういえば昔務めていたGAPではパフォーマンスレビューって言い方していました。
今は適切な文言は思いつきませんが、これからもこの趣旨を理解してもらい、少しでもネガティブな気持ちを和らげていきたいもんですね。
★★★志宣言!★★★
「働く人の”こう生きたい”を応援する」当社の事業理念です。
働く人1人1人がワークもライフも納得感の高い人生を送ること。
そんなキラキラした大人を増やすことで、子供たちの未来を明るく照らすこと。そんな世界を創りたい。
そのためには、人と組織の可能性を最大化する応援団であること。これが私の「志」です。

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■clear kyoto合同会社 代表 森川 宗貴(もりかわ むねたか)
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■キャリアコンサルタント(国家資格)
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