【読了】『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』
2024.10.09
この本を読んでいると「雑談」の定義やあり方が結構違うよね、という事に気づかされます。(良い意味で)
というのも、私の中での雑談は、当たり障りない、なんでもない、でもその場の空気を和ませるのが雑談という認識ですが、世界の一流はそこが違うらしい。
雑談の対象は勿論ビジネスの中で初めてあった人、これから一緒に仕事をする人、部下、他の部署の人など様々。
でも、共通して大事なことは「相手の理解につながる事」という共通点がある。
でも、考えてみればそれが一番重要なのは明白。
だって、人間関係は「理解してから理解される」という原理原則の元、成立するからです。
天気の話をしたところで相手の理解にはつながらない。
そして理解しに行くのは相手の状況も大事だけど、もっと大事なのは「価値観」や「信念」。大事にしていることなど、内面の理解に努める、ということ。
だから相手に投げる質問も、「仕事を通じて何を得たいのか?」だったり、「仕事で大事にしていることは何?」みたいな質問からスタートする。
そういえば、ある交流会でも初対面の人と名刺交換をしたら必ず触れるのが(触れられるのが)事業理念やスローガンだったりする。
これらは社内外問わず大事な事。自己開示はその後、という事。
あと、対上司に対しても同じことが言える。特に日本の会社だと上司が別の部署からやってくる、ということは少なく無い。
その時、部下はフォロワーシップを発揮しなければならないはずなので、その部署の仕事を何も知らない上司に対して「あの人なんもわかってない」とか「なんで会社はなんもわからない人をつけるのか?」とか愚痴を言い始める。
だったら自分がそのポジションに行けるくらいよい仕事しろよ、と言いたくなるし、もっと言えばそんな上司を支えるのが部下の役割である。
狭い世界で部下対上司みたいな対立構造を作ることに一ミリの価値もない。
だからこそ、上司の現状を把握するための質問をしたり、どんなサポートが必要かを確認したり、勿論その上司自身を理解するための対話をしないといけない。
上司は部下を理解することは当たり前だけど、部下も上司を理解しないといけない、ということ。
だって、人間としては対等だから、です。
と、雑談から大きく話が外れる部分もあるけど、結構楽しく読めました。