【読了】『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』
2019.03.14
短編のオムニバス小説。
様々な色恋に悩む女子が複数登場する。
不倫をしているが相手が中々奥さんと別れてくれない。
元カレと部下が結婚する。
10年付き合っている彼氏とマンネリ。
とか。
ま、悩みは様々。でも、それら全員が行きつけのセレクトショップが渋谷の神宮寺にある。
いや、店、というか、店員。
似合うも似合わないもはっきり言ってくれる店員さん。
こっちの心情もふまえて洋服選びを、えーかんじの距離感で提案してくる。
洋服が好きな人は読んでて面白いと思う。私もその一人。
出てくる洋服の描写がイメージしやすいし、洋服と併せてきている人の感情も伝わってくるから。
人それぞれだと思うが、好きなものを着る、ってやっぱり大事。
正直いまいちさえない女子たちだが、そんなほっとする場所を持っていることはナイス。
人は一人では生きられないし、心を開放できる場所はやはり必要。
と思わせてくれる本。
多分男性には向かないと思います。