【読了】『ガンダムで分かる現代ビジネス』
2022.05.01
うーーん。
正直分かるような分からないような。ちょっとこじつけ感を感じずにはいられませんでした。
著者がガンダム大好きで、GMBなる組織を作って活動している情熱は伝わってきます。
ファーストガンダムから学ぶとすれば、人の行動を促すスキル。所謂リーダーシップです。
話の中で様々なリーダーが存在していますが、ブライトさんは中々の人物です。
士官候補生なのに、ホワイトベースの艦長として重要な役割を果たしていく。
そして何よりも最後まで生き残っていました。仲間も含めて。これは常に考え、選択し、行動し続けているから。思考停止に陥る暇もなかったのだとは思いますが、連邦軍のえらいさんは結構思考停止。
そして得てしてそういう人は残念ながらお亡くなりになっていきます。(エルメスの一撃とかで)
そしてそのリーダーシップは5つのEで語られます。
Envision,Engage,Energize,Enable,Excute。
Envisionはビジョンを描く事。
Engageはそのビジョンをメンバーが自分事として腹落ちすること。
Energizeは勇気づける、元気づけること。
Enableは出来るように支援する。能力を与える。
Excuteは実行する。実行するための仕組みを作ること。
そしてこれらを見てみると、上から順にいかないと多分機能しないよね、とも感じます。
ビジョンがなければそもそもチームにならない。
例えば、課長が会社のビジョンを伝えるのでは不足です。
会社のビジョンを踏まえて、自分のチームをどうしたいのか?を考えないといけない、という事です。
だって課長だから。でも、結構伝達屋さんになっている課長は少なくありません。
そしてそのビジョンを分かりやすく伝えないと自分事にならない。「自分の言葉で伝える」ことが重要です。だから自分で考えないと自分の言葉になりませんよね?
メンバーを勇気づけることは結構している人がいると思います。
でも、前述のビジョンがなければ、どの方向に元気づければいいのかが分からない。
支援はまさしく人材育成。ということは、どんな行動をして欲しいのかを言語化しないといけない。
そして仕組みづくり。
こんなんいっぺんに出来ないよ、と思う人も多いと思います。
でも、全ては繋がっている。ということは順番にやれば良いとも言えます。
でも、最初のビジョンのところを端折ってしまっている人が多いと感じます。
人の行動はいつも目的に導かれます。
どこに向かっているのか?
不思議の国のアリスの一説にも、
「ねえ、ウサギさん。私はこの先どこに向かったらいいのかしら?」
「それは君がどこに行きたいかによるな」
「私はどこでもいいのよ」
「じゃあ、どこに向かっても一緒じゃないか」
みたいな話でした。
でも、これチームなら完全迷走ですよね。
そしてその後の判断もできなくなる。基準がないから。
私の感覚では、ブライトさんは最初「とにかく生き残る」だったと感じています。
でも、連邦軍の作戦に参加するとブライトさんはいつも即断即決していました。
どうするのか?どうなりたいのか?
連邦軍としてジオンをぶっ潰す。というシーンはあまり感じません。
生き残るためにどうするか?をいつも考えているから判断も早かったのかもしれません。
結局自分で考えて選択する。所謂主体性。
これはリーダーじゃなくても必要ですよね。
だって、一人一人の人生の経営者は自分自身ですから。