元自衛隊のスーパーエリート戦士と警視庁や公安含めた組織との闘い。

この手の本は必ず公安や警察組織の内部の腐敗の話が付いて回る。

今回は中国や北朝鮮の国連決議違反の問題まで絡み、さらには自衛隊の自衛権について話が広がる。

壮大過ぎるテーマではあるが、時勢にぴったり過ぎて頭に入ってきます。

 

本書の主役の城戸(KID)は尖閣諸島を陥れようと侵入してきた中国軍と一戦をまじえ、部下を4人も失ってしまった。その原因は、攻めてくる相手に対して防衛することすら許可が出なかった。

この辺は自衛隊のそもそもの矛盾にもつながっている。まさに現代の闇。

公安や警察組織のトップが悪さをしていることをかぎつけ、近づけば近づくほど危険になるのはよくある話。

いつも思うが、本当にこんなに腐敗しているのであればいやすぎる。

実際はそうじゃないと思いたい。