なんていうか、意識高い系の自己啓発本の真逆、ともいえる。

ただ、読んでいて感じるのは著者は「自分」というものを理解していて、それを社会で活かすことは真剣に考え行動しているな、ということ。

諦めとも少し違う。

コントロールできることとコントロールできないことをきちんと分けて考えていて、その上で自分はどうするかを自分で選択している。

流されるときは流されるけど、流されていることすら自分で選択しているかんじ。

タイトルに「努力」という言葉が入っているが、努力の仕方は非常に戦略的。

まあ、1%の努力で、という内容なので当たり前だけど、努力の仕方というよりもそもそも生き方を選択する必要がある。

ひろゆきさんの真似をしても上手くいかない人が大半。

それはその人がダメなんじゃなくて、そもそも生き方が違うから。

人には自分の生き方にあった努力の仕方があるし、そこで選択が生まれる。

だからと言ってこの本が多くの人に有用でない、ということはない。

彼は自分が大事にしたい事を大事にするための選択をしている。

手法は真似できないかもしれないけど、その考え方はまさしく主体的。原則に沿っている。

「努力は必ず報われる」というような考え方には真っ向から対立軸をとっている。

でも、ひろゆきさんのスタンスは、全ての物事を受容するような雰囲気がある。

だから緩いし、嫌な感じもしないのかも。