先日のメルマガの共有です。
先日OJT指導者向けの研修に登壇していたのですが、参加者の方から結構聞かれたお話。
「森川さん、何言っても反応薄い人にはどう対応しましょう?前回の研修で学んだ声掛けを試しているんですけどね・・・。どうにも反応薄くて。」
最近の若い人は、とかではなく、必ず起こるこのケース。
だって、イケイケの人ばかりじゃないですしね。
でも、実際にお困りの方も多いと思います。
こんな時私が気を付けている事。
それは、
相手のテンションに合わせる
と言うことです。
私は元来体育会系なので、声もでかいし人当たりは多分ホットです。
特に部下や後輩に対してはグイグイ行きます。
まあ、その元気の良さにつられて大体の人は笑顔になってくれるのですが、中にはそうじゃない人もやはりいます。
大人しい目の人がどう考えているかを1度考えたのです。
うん。多分どうしていいのか分からない。
この人ホットだけど、ちょっと暑苦しい・・・。
これは大分前にうちの奥さんにも言われました。
なので、それ以降どうしているかと言うと、声掛けの回数とかはあまり減らしたりはしませんが、声のトーンを少し落としたり、静かに話したり、相手のテンションに合わせるようにしました。
そして絶対にあきらめないこと。活動量が落ちれば当然良い結果は生まれなくなります。
そうすると、少しずつこちらの質問にも答えてくれるようにもなりましたし、少なくとも対話は成立していました。
リーダーシップと言うとどうしてもグイグイ引っ張るイメージもありますが、決してそうではありません。
そしてもちろんコミュニケーションは元気よく。がいいとは思いますが、そうじゃない相手もいると思います。
ちょっとした工夫ではありますが、コミュニケーションは相手主体。
その原則には則っていると思います。
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先日ある建設会社の新人向けの研修に登壇しました。
その研修は某研修会社さんのキラーコンテンツ。
映像を通して仕事現場を疑似体験する研修なのですが、私は講師ではなく参加者の「上司」となり、仕事の指示を与えフィードバックしていく、というもの。
実際の仕事をしてもらうのでこっちもリアル上司になって向き合うのでとっても面白いプログラムです。
で、その研修の最後に、お客様に提案内容をプレゼンする。というタスクが与えられます。
内容をチームで練り上げプレゼン資料も作成しプレゼンの練習をする。
その過程で私もがっつりと関り彼らの仕事の品質が少しでも上がるように支援をしていくわけです。
勿論最後にはお客様にプレゼンまで行い、コンペになり、1チームだけ採択されるのです。
ただ、ここで難題が発生します。
私この研修何回も登壇しているので、どんな資料を創ればいいか、のある程度の答えを持っています。
勿論そうじゃなくても私自身の経験から「こうしたら刺さる」というものを持っています。
これが邪魔になるのです。
つまり、彼らをコントロールしたくなってしまうのです。
今回は3チーム。それぞれ話し合いの中でいい感じにアウトプットが出てきたのですが、1チームだけ中々進まない。
様子を見ているとみんなで言葉を紡いでいる。
なんていうか、名言みたいなのをみんなで考えているんです。
今までにないパターン。
面白い。
でも、時間もない。
そしてうまく言えないけど、このままじゃだめな気もする。(でも、それがなんなのか私もまだわからない・・・)
かなり迷いました。
そして正直に伝えました。
「あのさ。今の話の流れは面白いし君ららしさが出ていていいと思う。その名言って皆のこだわりなのかな?」
「そうです。」
「じゃあ、それは生かしたい?」
「はい。」
「分かった。じゃあ、それはそのまま生かすとして。でも、感じたこと伝えるね。
上手く言えないけど、今のままじゃ多分相手に伝わらない。名言はいい。でも、それだけじゃダメ。
なんていうか、で、どうなん?で終わりそう。もう一段掘り下げて具体的な行動レベルの言葉があると、もっと伝わると思う。どう思う?」
私の率直な問いかけでした。
アドバイス、ではないんです。感じたことを純粋に伝えただけ。コーチングでいうところの「フィードバック」。
すると、ここから彼らはそれを踏まえて第3の案をひねり出し、結果プレゼンは素晴らしいものになりました。
私がこれまで見たものは大分異質。
でも、面白い。
うーーん。
指導って難しいな、と思いました。
部下の仕事の成果までを支援するのが上司の仕事。
でも、そのプロセスで上司の想像の範疇を超えてきたときに(というか、外れた時)、コントロールしないこと。
「わからない」と言ってもいいのだと思います。
部下は上司の駒ではない。
少なくともコントロールすることとマネジメントすることは別物だな、と感じました。