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率直に研修とかに取り入れることができるネタが沢山あってよかったです。

質問が大事、ということはコーチでも講師でもある私も十分に理解しているつもりでした。

勿論マネジメントの現場でも、部下に質問することで部下の考えを引き出し、その考えにそって仕事を進め、自分事としてコミットしてもらう。

そんなマネジメントをしていましたので、頭でも体感でも理解はしているつもりです。

ただ、本書の場合はその質問も生徒(学校教育の事例が満載なので)が考える。

教師の役割がテーマと焦点を与えること。

そしてルールに従って生徒たちに沢山質問を考えさせる。

そして生徒は沢山質問をだす。

その質問の優先順位を決める。

その質問を使って何をするかを考える。

学んだ事を振り返る。

 

教師はそのプロセスをあくまで支援する。

つまり学習の発端になる質問すらも生徒が考え、その質問について勉強をしていく、ということ。

でも、実際に数多くの学校でこの手法を取り入れたところ、生徒のやる気は劇的に向上したという。

そりゃ、そうだ。

だって自分が考えた質問。つまり、自分たちの興味のあることについて考えるわけなので、自分事になり主体的になる。

 

私は相手に考えさせるきっかけのために質問を使っていました。

勿論それも間違いじゃないけど、さらにやる気を引き出す手法だと感じます。

進め方にいくつかのポイントはあるものの、色々取り入れられそう。

早速支援先でやってみよう。

 

でも、改めて質問はパワフルだと感じます。

指示待ち人間は要らない、と言っている人ほど指示をしたがる。

部下は上司のコマでも手下でもない。

自分で考えることができる人間。

上司の言う通りだけ動く部下が欲しいわけじゃない。

上司も正解を持っているわけじゃないし、上司の考えている正解だけが正解ではない。

1人1人の考えや知恵を掛け合わせて、ベストの選択をすること。

チームとして結果をだすこと。それが組織人。

チームで中々成果が出ていない会社は少なくありません。

私も講師として、人事部の支援者としてそのような会社と出会うことが多いのですが、その多くは「人の問題」が原因だったりします。

つまり、人が育っていない。

人材育成は組織にとって最重要ミッションです。

でも、それを後回しにしてしまうトップは少なくありません。

でも、現場現場で出来ること。

会社が研修とか企画してくれなくても、現場現場で人を育てればいいのです。

もっと言えば、研修よりOJTの方がよっぽど大事だと私は思っています。

そのOJTの中で絶対に必要なのが本書のメインテーマである「質問」です。

これは部下一人一人を育成するためにも必要ですし、効果的にPDCAを回し続けるためにも必要です。

PDCAを回すだけならもしかしたら上司がゴリゴリと部下をコントロールすればよいかもしれません。

でも、強い組織は「結果を出し続ける組織」です。

つまり、PDCAを「回し続けて」、修正「し続けて」、変化「し続けて」やっと結果は「出続ける」のです。

そのためには部下が自分で考えて行動できるように育てないといけません。

そのキーとなるのが「質問」です。

著者の荻野さんは私にとっては師匠のような存在の方です。

でも、私と同じように部下育成で壁にぶつかっていたのは意外でした。

私も同じように一時期指示しまくって部下が思考停止に陥っている、そんな壁にぶつかっていました。

それを打破したのも「質問」です。

 

質問は本当に少ない手間で大きな効果が見られます。

育成のマストアイテムと言っても良いです。

部下育成にお悩みの方は是非。

どちらにしても自分が変わらないと周りは変わらないのです。