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中身はタイトルの通りです。

ただ、改めて経営計画を会社は少なくないし、戦略がない会社も少なくないし、それを経営に活かせていない会社も少なくない。ただ、企業は何らかの事業の目的があって事業をしているわけであって、つまり、それが経営の軸になっていなければ力は集結できないし、社員も自分のお役立ちポイントが分からなくて働き甲斐を感じられない。

 

つまり、そもそもの目的や理念を言語化することは勿論、それを社員の活動に落とし込む努力をし続けなければ、そりゃあうまくいかないよね、と。

それが最終社員一人一人の働き甲斐につながるのだから疎かにしちゃいけない所だと思います。

本書では、経営理念。基本方針。行動理念。人事理念。ビジョン。数値目標。戦略。現状の人材レベル。5年後の社員の人材像。ギャップを埋めるための課題。

の全てがないといけない、と言っているが、その一つ一つについて丁寧に解説されているので、そないにヘビーな感じはしない。

もっと言えば各社によってあるものとないものとがあるので、全部をゼロから、というわけでも無さそう。

でも、一番最初の経営理念と基本方針。行動理念。人事理念。

ここはバチクソ考えまくって言語化しないといけない。

「社長」が。そして役員や幹部と合宿してもいいと思う。

でも、最初は社長から。

本書の良いところは戦略について詳しく指南されている。

ここで躓く会社が多いからだと思う。

そしてきちんと人材育成が軸になっている。

だって、人が育たなければ継続的に結果は出せないから。

数字を追うのではなく、どんな人を育てていくのか?

そこに尽きると思います。

私たちは日々何かを選択して生きている。

「現在の状態は過去の自分の選択の結果である(コヴィー博士)」と言われるように、日々小さなことを沢山決めて生きている。

社会人基礎力で最も大事な力が「主体性」と言われているが、主体性とは「選択すること」。つまり、自分で決めて行動する。ということ。

会社勤めをしていると、「自分はまだ決める立場にいない」とかいう人もいるが、実は生きている以上全員が経営者。自分の人生を経営している、のだ。

つまり、決めない、ということは他人任せで他人の価値観に合わせて生きていく。文句もいいません。ということ。そんな人生は皆嫌なはず。だから「決める」って大事。

本書はそんな決める技術を紹介している。

技術、ということは、先天的なものではなく後付けで身に着けることができるスキル、ということ。

うん。とても力強いです。

でもね。一つだけ。

「決める」と「行動する」はセットになっている、ということ。

つまり、「しようと思います」とか「意識します」は意味がありませんよ、ということなのです。

行動という変化を自分でつくらないとだめ。

考えるだけじゃダメ。

思うだけでもダメ。

 

細かいことは本書を是非。

ただ、主体的に生きるためにはこの「決める」はマストです。

サラリーマンだろうが経営者だろうが全員自分の人生の経営者。

自分がどう動くかで周りへの影響は変わります。

つまり「決める」ことから小さな変化は始まる、ということです。